株価指数先物【昼】 +1σを捉えてくるかを見極めたいところ
日経225先物は11時30分時点、前日比130円安の3万9270円(-0.32%)前後で推移。寄り付きは3万9330円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9255円)にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まった。中盤にかけて下げ幅を広げており、一時3万9130円まで売られた。ただし、節目の3万9000円接近では押し目狙いのロングも入りやすく、終盤にかけてはショートカバーとみられる動きから3万9380円まで下落幅を縮めた。その後は3万9300円を挟んだ保ち合いを継続。
日経225先物は、売り一巡後に3万9380円まで持ち直す場面もみられたが、同水準に位置するボリンジャーバンドの+1σ(3万9380円)を明確に上抜けることができず、スキャルピング中心のトレードとはいえ、手掛けにくい状況であろう。3万9300円辺りでの底堅さから、+1σを捉えてくるかを見極めたいところであり、同水準を上回ってくるようだと、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を前に、ショートカバーを誘う可能性がありそうだ。
NT倍率は先物中心限月で14.36倍に低下した。一時14.32倍まで下げる場面もみられており、支持線として意識されている75日移動平均線(14.33倍)を下回った。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]の下げが日経平均型の重荷となった半面、ホンダ <7267> [東証P]との経営統合を検討と伝えられた日産自動車 <7201> [東証P]が一時ストップ高まで買われるなど、自動車株の上昇によって相対的にTOPIX型優位となった。ただし、75日線の支持線水準まで低下したことから、スプレッド狙いのリバランスとしては一巡感が意識されよう。
株探ニュース