マイクロン、決算受け時間外で大幅安 ガイダンスを嫌気 スマホやPCの需要低迷を反映=米国株個別

材料
2024年12月19日 7時05分

(NY時間17:02)(日本時間07:02)時間外

マイクロン<MU> 93.10(-10.80 -10.39%)

マイクロン・テクノロジー<MU>が時間外で大幅安。引け後に9-11月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの1株利益は予想を上回った。ただ、時間外で株価はネガティブな反応を示している。

第2四半期のガイダンスを嫌気している模様。1株利益、売上高とも予想を下回った。同社は声明で「消費者志向の市場は短期的には低迷しているが、25年度の下半期には成長への回復を見込んでいる」と述べた。スマートフォンやパソコンの需要低迷を反映させている。

一方、AIコンピューティングに使用される部品の受注は好調。データセンター関連の売上高は400%増加した。現在、この部門は同社全体の売上高の半分以上を占めている。しかし、コンシューマー向けデバイスメーカーからの受注低迷を相殺するには不十分だった。この分野の顧客は在庫処理に動いている。

同社は投資家向けプレゼンテーションで「顧客による在庫削減の影響がより顕著に見られるようになってきた。ただ、この調整期間は比較的短期間と予想しており、顧客の在庫は春までに健全なレベルに達すると見込んでいる」と語った。顧客の在庫過剰の問題は過去ほど痛手にはならないだろうとも述べている。

(9-11月・第1四半期)

・1株利益(調整後):1.79ドル(予想:1.76ドル)

・売上高:87.1億ドル 84%増(予想:87.1億ドル)

・粗利益率(調整後):39.5%(予想:39.5%)

・営業利益(調整後):23.9億ドル(予想:23.4億ドル)

・営業利益率(調整後):27.5%(予想:27.0%)

・営業キャッシュフロー:32.4億ドル(予想:41.0億ドル)

・販売管理費(調整後):10.5億ドル(予想:10.9億ドル)

(12-2月・第2四半期見通し)

・売上高:77~81億ドル(予想:89.9億ドル)

・1株利益(調整後):1.33~1.53ドル(予想:1.92ドル)

・粗利益率(調整後):37.5~39.5%(予想:41.3%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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