東京為替:ドル・円は急伸、日銀利上げ遠のき円急落

通貨
2024年12月19日 17時01分

19日の東京市場でドル・円は急伸。午前中に日本株安で円買いが先行し、154円44銭まで下落。ただ、日銀の追加利上げ見送りで円売り優勢の展開に。植田日銀総裁会見で今後の政策判断に関する早期変更への期待は後退し、夕方に156円77銭まで上昇した。

・ユーロ・円は159円85銭から162円97銭まで上昇。

・ユーロ・ドルは1.0347ドルから1.0409ドルまで値を上げた。

・日経平均株価:始値38,522.27円、高値38,913.07円、安値38,355.52円、終値38,813.58円 (前日比268.13円安)

・17時時点:ドル円153円50-60銭、ユーロ・円161円10-20銭

【金融政策】

・日銀:金融市場調節方針(賛成8、反対1)

無担保コールレート(オーバーナイト物)を0.25%程度で推移するよう促す。

【要人発言】

・植田日銀総裁

「利上げのタイミング、データを丹念に点検して判断」

「来年の春闘などの情報も必要」

「次の利上げの判断に至るまでには、もう1ノッチ欲しい」

「次回展望リポートで1ノッチ確度上がるか何とも言えない」

「春闘、トランプ政策、長い期間見ないと全体像は判明しない」

「毎回利上げしていくようなパスにはなりにくい」

「現在の実質金利、極めて低い水準にある」

「経済・物価見通しが実現していくとすれば、引き続き政策金利引き上げ」

「米次期政権の経済政策めぐる不確実性も大きい」

「今後の賃金のモメンタムについて情報が必要」

・日銀(声明)

「政策金利を現状維持。賛成8、反対1」

「経済・物価めぐる不確実性は引き続き高い」

「景気、一部に弱めの動き」

「予想物価上昇率、緩やかに上昇」

「企業の賃上げ・価格設定行動力が積極化、為替変動が影響を及ぼしやすくなった」

【経済指標】

・NZ・7-9月期GDP:前年比-1.5%(予想:-0.4%、4-6月期:-0.5%)

《TY》

提供:フィスコ

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