明日の為替相場見通し=日米の金利差拡大を意識
今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、日米の金利差拡大を意識したドル買い・円売りが入りやすいだろう。予想レンジは1ドル=155円80銭~157円50銭。
米連邦準備理事会(FRB)は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の引き下げを決めたが、あわせて公表したFOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)では2025年の利下げ回数が2回と9月の前回見通しの4回から半減。今後の米利下げペースが鈍化する可能性が示唆され、米金利の先高観が強まるなかドルが買われやすくなっている。一方、日銀は19日の金融政策決定会合で追加利上げを見送った。植田和男総裁は記者会見で追加利上げのタイミングは「さまざまなデータや情報を丹念に点検したうえで判断していく必要がある」と述べ、来年の春闘に向けたモメンタムなど「今後の賃金の動向についてもう少し情報が必要」だと指摘した。これを受けて日本時間夕方には一段とドル高・円安が進んでおり、日銀の早期追加利上げ観測後退による円売りがドルを押し上げる構図が続きそうだ。
なお、今晩に海外で発表される主な経済指標は、前週分の新規失業保険申請件数、12月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数、7?9月期の米実質国内総生産(GDP)確定値、11月の米中古住宅販売件数、11月の米景気先行指標総合指数などがある。