ダウ平均は反発も戻り鈍い ただ、前日の反応は行き過ぎとの見方も=米国株序盤

市況
2024年12月20日 0時45分

NY株式19日(NY時間10:33)(日本時間00:33)

ダウ平均   42448.47(+121.60 +0.29%)

ナスダック   19438.99(+46.30 +0.24%)

CME日経平均先物 39210(大証終比:+130 +0.33%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。前日の急落から買い戻しが出ているものの、いまのところ戻りは鈍い印象。ダウ平均は一時460ドル高まで上昇したものの、その後は伸び悩む展開。

前日にFRBは予想通りに利下げを実施したものの、来年は金利を2回しか引き下げない可能性を示唆し、高騰する強気相場に強烈な打撃を与えた。また、25年のインフレ見通しを大幅に上方修正し、しばらく2%のインフレ目標は達成できないとの見通しを示していた。

ダウ平均は1100ドル超急落し10日続落。1974年以来最長の連続下落となり、週次パフォーマンスも2023年3月以来最悪となる見通し。ウォール街の「恐怖指数」として知られるVIXも急騰し、金利見通しに対する投資家の不安が高まっていることを示していた。

ただ、一部からは、前日の反応は行き過ぎで、市場にとってはそれほど大きな驚きではなかったはずだとの指摘も出ている。11月の消費者物価指数(CPI)は2.7%上昇し、非農業部門雇用者数(NFP)は22.7万人増加していた。米地区連銀のモデルからは、第4四半期の米経済は3.2%成長が見込まれている。

決して、積極的な利下げ路線と結びつくような経済状況ではないはずだが、それをパウエル議長の口から発せられなければ、市場は最終的に納得することができなかったのかもしれないという。前日の過剰な反応は、これまでの株式市場の過熱ぶりの結果だと述べている。

また、ストラテジストは「ポジショニングとセンチメントの行き過ぎにより、株価は売り崩しに脆弱だった。前日のFOMCは都合の良い言い訳だった。IT・ハイテク株からの支援が消滅すると、その大きな穴を埋める他のグループが参入することはできなかった」との声も聞かれた。

マイクロン・テクノロジー<MU>が決算を受け大幅安。第2四半期のガイダンスを嫌気している模様。1株利益、売上高とも予想を下回った。スマホやPCの需要低迷を反映。

米住宅建設のレナー<LEN>が決算を受け下落。売上高が予想を下回ったほか、ガイダンスでも、第1四半期の新規受注の見通しが予想を下回ったほか、住宅粗利益率も予想を下回っていた。

ズーム・コミュニケーションズ<ZM>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を100ドルに設定した。

HPエンタープライズ<HPE>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を25ドルに設定した。

鉄鋼のワージントン・スチール<WS>が決算を受け大幅安。1株利益が予想を大きく下回ったほか、売上高は予想こそ上回ったものの減収となった。

セキュリティのセンチネルワン<S>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。目標株価は30ドル。

マイクロン<MU> 85.26(-18.65 -17.95%)

レナー<LEN> 137.81(-8.12 -5.56%)

ズーム・コミュニケーションズ<ZM> 84.30(+2.25 +2.75%)

HPエンタープライズ<HPE> 20.88(+0.29 +1.41%)

ワージントン・スチール<WS> 31.71(-6.21 -16.37%)

センチネルワン<S> 22.34(+0.29 +1.32%)

アップル<AAPL> 249.69(+1.64 +0.66%)

マイクロソフト<MSFT> 440.40(+3.01 +0.69%)

アマゾン<AMZN> 223.54(+3.02 +1.37%)

アルファベットC<GOOG> 191.80(+1.65 +0.87%)

テスラ<TSLA> 440.40(+0.27 +0.06%)

メタ<META> 604.50(+7.31 +1.22%)

AMD<AMD> 119.79(-1.62 -1.33%)

エヌビディア<NVDA> 129.92(+1.01 +0.78%)

イーライリリー<LLY> 754.44(-10.27 -1.34%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.