ダウ平均が800ドル超の大幅高 インフレ指標きっかけに急落からの調整が入る=米国株序盤

市況
2024年12月21日 2時51分

NY株式20日(NY時間12:41)(日本時間02:41)

ダウ平均   43150.90(+808.66 +1.91%)

ナスダック   19740.34(+367.57 +1.90%)

CME日経平均先物 39235(大証終比:+525 +1.34%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は800ドル超の大幅高。今週の米株式市場はFOMCでのFRBのタカ派利下げへの姿勢変更を受けて急落していたが、本日は来週のクリスマス週を前にその調整が急速に入っているようだ。

取引開始前に発表になった11月のPCEデフレータが総合、コア指数とも予想を下回ったことも買い戻しをサポートしている模様。これについてグールズビー・シカゴ連銀総裁が低い伸びに留まったことを評価すると述べたこともフォローとなっている模様。金利は向こう12-18カ月にまだかなり下がる可能性があるとも述べていた。

市場からは、FOMCを受けての急落は過剰反応との指摘も多く出ていた中、本日の米株式市場は買戻しを強めている模様。

ここに来て、米政府機関の一部閉鎖のリスクが高まっている。米債務上限の期限が本日に迫っているが、下院共和党と伴にトランプ氏も支持を表明していた債務上限を2年間停止する内容を盛り込んだ法案が前日の下院本会議で否決されている。トランプ氏としては来年からの政権運営で、このノイズは取り除いておきたい意向。民主党の反対のほか、38人の共和党議員が造反していた。米債務上限問題は恒例行事になっているが、本日の夜から米政府機関の一部が閉鎖されてしまうか警戒される。

貨物輸送のフェデックス<FDX>が上昇。前日引け後に発表した決算は冴えない内容ではあったものの、法人向け貨物輸送を手掛けるフレイト部門の会社分割を発表したことが好感されている。

イーライリリー<LLY>が上昇。肥満薬で競合しているデンマークのノボ・ノルディスクの肥満治療薬「CagriSema」を使用した患者が予測より少ない減量しか達成できなかったと発表したことが買い手掛かり。

USスチール<X>が下落。10-12月期(第4四半期)のガイダンスを公表し、EBITDAは約1.5億ドルを見込み、従来の2.25-2.75億ドルの見通しから下方修正した。市場予想は2.6億ドル。

アボカドの栽培を手掛けるミッション・プロデュース<AVO>が決算を受け大幅高。アボカドの販売量はほぼ横ばいだったものの、平均販売単価が上昇したことが好結果をもたらした。

移植医療を手掛けるヒューマサイト<HUMA>が急伸。FDAが、動脈損傷を患う成人を対象としたバイオエンジニアリングによるヒト組織製品に全面的な承認を与えた。

石油・天然ガス開発のオキシデンタル・ペトロリアム<OXY>が上昇。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が同社への出資比率を引き上げた。

紙パルプのクリアウォーター・ペーパー<CLW>が大幅高。ブラジルのスザーノ社が同社に対する買収提案を検討していると報じられた。

フェデックス<FDX> 279.11(+3.23 +1.17%)

USスチール<X> 30.47(-1.25 -3.94%)

ミッション・プロデュース<AVO> 14.88(+2.56 +20.74%)

ヒューマサイト<HUMA> 4.95(+1.49 +43.00%)

オキシデンタル<OXY> 47.64(+2.28 +5.03%)

クリアウォーター・ペーパー<CLW> 30.68(+5.97 +24.14%)

アップル<AAPL> 253.45(+3.66 +1.47%)

マイクロソフト<MSFT> 442.49(+5.46 +1.25%)

アマゾン<AMZN> 225.20(+1.91 +0.86%)

アルファベットC<GOOG> 193.32(+3.62 +1.91%)

テスラ<TSLA> 443.31(+7.14 +1.64%)

メタ<META> 601.33(+5.76 +0.97%)

AMD<AMD> 120.98(+2.10 +1.76%)

エヌビディア<NVDA> 135.22(+4.54 +3.47%)

イーライリリー<LLY> 786.63(+29.09 +3.84%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.