外為サマリー:日米金利差が意識され156円60銭台に下げ渋る
23日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=156円61銭前後と前週末の午後5時時点に比べて20銭程度のドル安・円高となっている。
20日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=156円31銭前後と前日に比べて1円10銭強のドル安・円高で取引を終えた。同日に発表された11月の米個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率が市場予想を下回ったことなどが影響し、一時155円96銭まで軟化した。
ただ、19日に日銀の植田和男総裁が利上げ判断に「もうワンノッチ(1段階)欲しい」と慎重な姿勢を示したことから円売りが入りやすく、この日の東京市場のドル円相場は下げ渋る動き。日本の通貨当局による介入警戒感はあるものの、市場では日米の金利差が開いた状態が続くとの見方が多く、午前9時50分すぎには156円65銭をつける場面があった。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0432ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0050ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=163円35銭前後と同55銭程度のユーロ高・円安で推移している。