アジア株 豪州株1.5%高、2月利下げ期待高まる ハト派フライマッキビン氏起用で あすは議事録
アジア株 豪州株1.5%高、2月利下げ期待高まる ハト派フライマッキビン氏起用で あすは議事録
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 19850.93(+130.23 +0.66%)
中国上海総合指数 3374.99(+6.93 +0.21%)
台湾加権指数 23069.06(+558.81 +2.48%)
韓国総合株価指数 2442.59(+38.44 +1.60%)
豪ASX200指数 8192.40(+125.44 +1.55%)
インドSENSEX30種 78653.94(+612.35 +0.78%)
アジア株は全面高。前週末にバイデン米大統領が3月半ばまでの「つなぎ予算案」に署名した、土壇場で政府機関閉鎖が回避されたことで安堵感が広がっている。また、週末に発表された米PCE価格指数でインフレ抑制に進展が見られたことで来年の米利下げ期待が広がっている。
台湾株は大幅上昇、半導体関連がほぼ全面高。TSMCは4.3%高、華東科技は2.2%高、世芯電子と華邦電子は2.1%高。聯発科技は1.8%高、聯華電子は1.7%高。
米半導体大手エヌビディアが台湾に海外本社を建設する計画だとの報道が材料視されている。エヌビディアは海外本社の建設に3ヘクタール以上を必要としており、台北市が1番適しているとのこと。
上海株は上昇も上値は重い、一時マイナスに転じる場面もあった。クリスマス・年末が近づいているもののトランプ氏は休むつもりはないようだ。
トランプ次期大統領はパナマ運河の通行料は「ぼったくり」だとして料金の引き下げを要求、応じなければ運河を米国に返還すべきだとしている。トランプ氏はパナマ運河は中国が管理するものではない、中国は5つのうち2つの港を管理している。「悪者の手(中国)」に渡る危険があると指摘。パナマ運河に対する中国の影響力を懸念しているもよう。パナマ大統領はトランプ氏の要求に対し「交渉の余地なない」とコメント。パナマ運河はパナマによってのみ管理されており、中国、欧州、米国の影響を受けていないとしている。
豪州株は1.55%高。金融や不動産、公益、消費財など幅広い銘柄が上昇している。豪中銀2月利下げ期待が高まっている。12月会合で豪中銀がインフレが目標に向かっていると「ある程度確信している」との声明を発表、タカ派色を和らげたことに加え、新たなメンバー任命も2月利下げ観測を高めているようだ。
新たな豪中銀政策員のメンバーに起用された1人であるルネ・フライマッキビン氏は2022年に豪中銀が積極的な金融引き締め策をとっているとき、金利を低く抑えることを支持していた「ハト派」だ。3月に新体制発足だが、それまでに利下げを開始すると市場は見ているようで、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場では2月利下げ確率が70%もある。豪中銀はあす12月10日開催の議事録を公表する。