話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、アイピーエス、マクニカHD

注目
2024年12月23日 15時48分

■ソフトバンクグループ <9984>  8,936円  +176 円 (+2.0%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶり反発。前週末の米国株市場ではNYダウが一時870ドルあまりの上昇をみせたほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も4日ぶりに反発に転じた。ナスダック市場との株価連動性が高い同社にも追い風が意識されるなか、前週末まで直近3営業日で合計1000円以上下落していることもあって、目先値ごろ感からの買い戻しを誘っている。前週末には大規模なAIデータセンターの構築を検討している傘下のソフトバンク<9434>がシャープ<6753>から液晶パネル工場関連の土地や建物などを約1000億円で取得することを発表しており、グループを挙げてAI分野への投資を活発化させていることも、株価の刺激材料となった。

■アイ・ピー・エス <4390>  2,499円  +48 円 (+2.0%)  本日終値

アイ・ピー・エス<4390>は3日ぶり反発。前週末20日取引終了後、フィリピンで電気通信事業を行う子会社InfiniVANとソフトバンク<9434>子会社との合弁会社が、フィリピンのセブ、カガヤン・デ・オロ、ダバオの3地域で新たに拠点を開設し、インターネットエクスチェンジ(IX)サービスを提供すると発表した。これが材料視された。

■マクニカHD <3132>  1,755.5円  +31 円 (+1.8%)  本日終値

マクニカホールディングス<3132>が5日続伸。午後3時ごろ、自社株350万株(発行済み株数の1.92%)を25年1月31日付で消却すると発表したことが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1億7907万2146株となる。

■ミライト・ワン <1417>  2,337円  +39.5 円 (+1.7%)  本日終値

ミライト・ワン<1417>の上昇加速、2300円台半ばまで上値を伸ばし前週末に続き年初来高値を更新している。株価の騰落は直近12営業日で10勝2敗と非常に買い気の強い展開で、2021年9月につけた上場来高値2403円を射程圏に入れ約3年3カ月ぶりの最高値更新が意識される局面にある。NTTグループ向けを主力とする通信工事大手で情報通信インフラの構築で実力を発揮するほか、22年に西武グループに属していたゼネコンの西武建設をM&Aで傘下に収めたことで、土木分野などにも業容を広げている。業績も25年3月期は営業利益が前期比5割増の270億円予想と大幅な伸びを予想しており、月足陽線の多さにも反映されているように、機関投資家とみられる足の長い資金が断続的に流入しているもようだ。

■Synspective <290A>  652円  +10 円 (+1.6%)  本日終値

Synspective<290A>が大幅続伸。同社は小型SAR(合成開口レーダー)衛星を開発・製造・運用する宇宙ベンチャーで、19日に東証グロース市場に新規上場したニューフェース。23日、自社で6機目となる小型SAR衛星の軌道投入とアンテナ展開に成功したと開示しており、投資家の関心が向かったようだ。日本時間21日にニュージーランドの発射場から米社のロケットを通じて打ち上げられた。今後、Synsは観測やデータ取得をはじめとする機能検証を実施する予定。今回の件は24年12月期の業績予想の前提の一つであり、修正はないとしている。

■シンプレクス <4373>  2,539円  +33 円 (+1.3%)  本日終値

シンプレクス・ホールディングス<4373>が反発。傘下のシンプレクスは20日、科学技術振興機構・共創の場形成支援プログラム「量子ソフトウェアとHPC・シミュレーション技術の共創によるサスティナブルAI研究拠点(SQAI)」に参画したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。SQAIは、サスティナブルな量子AIの創出を通じ、「創発を生み出す持続可能な好循環」を社会実装することで、エネルギーの不安なしに誰もが最新の情報技術を存分に活用できる社会を実現することを目指す産官学によるコンソーシアム。シンプレクスでは、特定技能者による全社横断的組織であるコンピテンシーの活動の一環で、SD(システムディベロップメント)コンピテンシーとME(数理工学)コンピテンシーが共同で量子コンピューティングの調査・研究・開発に取り組んでいる。

■REVOLUTION <8894>  490円  -100 円 (-17.0%) ストップ安   本日終値

REVOLUTION<8894>が急落。同社は前週末20日の取引終了後、24年10月期の連結決算を発表。売上高は前の期比2.3倍の55億6600万円、経常損益は3億3100万円の黒字(前の期は4億800万円の赤字)となった。経常損益の黒字幅は会社計画を下回って着地した。25年10月期の売上高は前期比9.2倍の514億7200万円と大幅な増収を計画する一方、経常損益は7億8700万円の赤字の見通し。再び経常赤字に転落する予想を示したことをネガティブ視した売りが膨らんだようだ。投資型クラウドファンディング事業を展開するWeCapitalを連結子会社化したことに伴い、25年10月期は売上高が大きく伸びる。半面、のれんの償却費が利益を圧迫する要因となる。

■日本新薬 <4516>  3,849円  -334 円 (-8.0%)  本日終値  東証プライム 下落率3位

日本新薬<4516>が急落。同社は23日、サレプタ・セラピューティクス<SRPT>との米国訴訟の公判の評決結果について開示を行った。サレプタ社が西オーストラリア大学から取得した特許が有効であるとしたうえで、日本新薬によるデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬の販売行為に基づき、サレプタ社の損害額が1億1520万ドルとなるとの陪審評決が下されたという。発表を嫌気した売りがかさんだようだ。日本新薬はサレプタ社に知的財産の防御目的でデラウェア州連邦地裁に訴訟を提起していたが、その後サレプタ社は知的財産権の侵害を理由に反訴を起こしていた。日本製薬は今後、陪審審理後の申し立てや控訴を含むあらゆる選択肢を検討していくとしている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,514円  -36 円 (-2.3%)  本日終値

エイチ・アイ・エス<9603>は3日続落。前週末20日取引終了後、24年10月期連結業績予想について純利益を70億円から未定(前の期26億1800万円の赤字)へ修正すると発表した。子会社における雇用調整助成金の不正受給を巡る問題に関し、調査結果によっては繰延税金資産の算定における前提条件の再検討など、会計処理の方法を含めて未確定な要素が多いため。配当予想も10円から無配(前の期無配)に見直した。これを嫌気した売りが出た。

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