コストコは割高、ウォールマートに一段高の余地=米国株個別

材料
2024年12月24日 1時38分

(NY時間11:35)(日本時間01:35)

コストコ<COST> 938.51(-15.56 -1.63%)

ウォルマート<WMT> 89.24(-3.00 -3.26%)

米バロンズ紙は週末の記事で、コストコ<COST>は力強い業績と着実な事業拡大に魅了された熱狂的な投資家の支持を集めており、投資家が大金を支払っても手に入れたいと思うような銘柄だが、恐らく株価は高過ぎると指摘した。

コストコの株価は年初から45%上昇。予想ベースの1株利益に基づく株価収益率(PER)は既に53倍で、アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>、エヌビディア<NVDA>、マスターカード<MA>などPERが約30倍で推移している銘柄と比べて割高に見えるという。

アナリストはバロンズ紙に対し、「コストコは業界有数の質の高い企業だが、株価のバリュエーションを正当化するのは極めて難しい。今後3-4年に渡って、同社株がアウトパフォームするのは困難だろう」との見方を示した。

一方、ウォルマート<WMT>の株価は今年に入り78%上昇しているが、バロンズ紙は別のアナリストのコメントとして、その快進撃はまだ続くと伝えている。根強いインフレで高所得者層でさえも同社の店舗で価値を求めるようになっているほか、同社のテクノロジー投資が奏功しつつあるという。

アナリストは、広告やフルフィルメントサービス、有料会員サービス『ウォルマート+』の会費といった従来とは異なる収益源を理由に、同社の既存店売上高の伸びはコンセンサス予想を上回ると予想しているようだ。

ただ、本日のウォルマート株は米消費者金融保護局(CFPB)が同社と同社の金融テクノロジーのパートナーであるブランチ・メッセンジャー社をミネソタ州の地区連邦地方裁判所に提訴したことで下落している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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