NY株式:NYダウは66ドル高、ハイテクがけん引
米国株式市場は続伸。ダウ平均は66.69ドル高の42,906.95ドル、ナスダックは192.29ポイント高の19,764.88で取引を終了した。
消費者信頼感指数の悪化を警戒し、寄り付き後、まちまち。連邦準備制度理事会(FRB)の速いペースでの利下げ期待の後退で長期金利上昇に連れダウは続落した。サンタクロースラリーを期待したハイテクの買いにナスダックは底堅く推移し、終盤にかけ上げ幅を拡大し、相場全体を押し上げ。クリスマスの祭日を控えて参加者が限定的な中、ダウもプラス圏を回復し終了した。セクター別では半導体・同製造装置や不動産管理・開発が上昇した一方、食・生活必需品小売が小幅下落。
携帯端末のアップル(AAPL)は新型アイフォーンの売り上げが予想に一致または、上回るとの期待や、オンライン小売アマゾン(AMZN)のスマートホームセキュリティのブランド、「リング」に対抗する顔認証搭載のスマートドアベルを開発中と報じられ、上昇。自動車メーカーのフォード・モーター(F)やゼネラル・モーターズ(GM)は、同業ホンダと日産の経営統合交渉入りとの報道を好感し、それぞれ堅調に推移した。半導体のエヌビディア(NVDA)やブロードコム(AVGO)は、人工知能(AI)への強い需要見通しを背景としたクリスマスラリーへの期待に、それぞれ上昇。
百貨店のノードストロム(JWN)は創業家が62.5億ドルで同社を買収、非公開化することで合意したと発表し、下落。
トランプ次期政権でビベック・ラマスワミ氏と「政府効率化省(DOGE)」を率いる予定のイーロン・マスク氏はFRBが「ばかげているほど、人員過剰の状況にある」と批判した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》