今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに強まる可能性は低い見通し

通貨
2024年12月24日 8時09分

ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/02/18)まで上昇。その後、0.9536(2022/09/28)まで反落したが、2024年にかけて1.1ドル台まで戻している。ユーロ・円は英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長期間伸び悩んだが、日欧金利差の拡大や円安・ドル高の進行を受けて175円16銭(2024/7/10)まで上昇。欧州中央銀行(ECB)は2025年も利下げを行う見通しだが、日本銀行による追加利上げは3月以降となる見込み。日欧金利差が短期間で大幅に縮小するとの見方は増えていないため、リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに強まる可能性は低いとみられる。

【ユーロ売り要因】

・ECBは2025年も利下げを継続する可能性

・ユーロ圏経済の停滞

・欧米とロシアの対立深まる

【ユーロ買い要因】

・ECBの政策金利は段階的に低下へ

・日本銀行は利上げを急がない方針

・主要国の株高

《CS》

提供:フィスコ

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