外為サマリー:157円挟み膠着、日銀総裁講演を控え様子見
24日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=157円00銭前後と前日の午後5時時点に比べ20銭程度のドル高・円安となっている。
前日のニューヨーク市場で米金利上昇を背景にドル買い・円売りが進み、きょうの東京市場もこの流れを引き継いで始まった。日銀が朝方に発表した10月の金融政策会合の議事要旨は全体的にハト派的な内容だった。ドル円相場は午前9時30分ごろに1ドル=157円40銭近くまで上昇した。ただ、そこから一転してドル売り・円買いが優勢に。加藤勝信財務相の円安けん制発言が影響したとみられ、午後にかけて157円台割れまで軟化した。その後は157円を挟んで膠着感を強めた。クリスマスシーズンに差し掛かり市場参加者が少なく、明日25日に植田和男日銀総裁の講演を控えているとあって様子見ムードが漂った。
ユーロは対ドルでは1ユーロ=1.0396ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0016ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=163円16銭前後と同10銭程度のユーロ安・円高で推移している。