株価指数先物【引け後】 リバランスに伴うバリューシフトでTOPIX型優位に
大阪3月限
日経225先物 39120 -70 (-0.17%)
TOPIX先物 2734.5 +6.5 (+0.23%)
日経225先物(3月限)は前日比70円安の3万9120円で取引を終了。寄り付きは3万9290円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9305円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。ただし、直後に付けた3万9300円を高値に軟化すると、現物の寄り付き時にはマイナスに転じた。その後もショート優勢で、前場終盤に一時3万9000円まで売られる場面もみられた。だが、3万9000円割れを仕掛けてくる動きとはならず、前引けにかけては3万9050円を挟んで推移し、後場に入っても3万9020円~3万9120円の狭いレンジでの推移だった。
日経225先物は、買い先行で始まったものの、市場参加者が限られるなか、持ち高調整の動きとなったようである。米ハイテク株高の流れを受けて朝方は半導体株の上昇が目立ったものの、アドバンテスト <6857> [東証P]は下落に転じており、セクターでも電気機器はマイナスだった。また、非鉄金属が下落率トップであり、フジクラ <5803> [東証P]や古河電気工業 <5801> [東証P]など、これまで強いトレンドを形成していた銘柄に利益確定の動きが目立った。
一方で、海運、電気・ガス、輸送用機器、鉄鋼、銀行セクターが買われていた。輸送用機器については、日産自動車 <7201> [東証P]との経営統合を発表したホンダ <7267> [東証P]の影響が大きいものの、全体としてはリバランスのなかでバリュー株にシフトした格好だろう。
海外投資家のフローは限られているが、24日の米国市場は短縮取引となり、25日は多くの国でクリスマスの祝日となる。商いが一段と細り、ヘッジファンドなど短期売買の影響を受けやすくなりそうだ。ただし、市場参加者が限られるなかで積極的には仕掛けにくいため、大きく振らされた後のカバー狙いのスタンスになろう。
3万9000円での底堅さが意識されやすく、同水準に位置する25日移動平均線(3万8960円)近辺では押し目狙いのロング対応。下値の堅さがみられてくるようだと、短期的にはボリンジャーバンドの+1σが位置する3万9450円辺りを試したいところである。
NT倍率は先物中心限月で14.30倍に低下した。朝方に14.37倍を付けた後は、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が弱い値動だった一方で、バリュー株へのリバランスによって、TOPIX型優位の流れとなった。25日線(14.30)水準まで下げており、バリュー株へのリバランスの流れが継続するようだとNTショートに振れやすく、200日線(14.25)辺りまでの低下を想定しておく必要もあろう。
手口面(3月限:立会内)では、ABNクリアリン証券が9799枚、ソシエテジェネラル証券が7711枚、日産証券が3346枚、サスケハナ・ホンコンが2440枚、SBI証券が1144枚、JPモルガン証券が1019枚、ビーオブエー証券が1001枚、バークレイズ証券が937枚、野村証券が616枚、楽天証券が519枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万3111枚、ソシエテジェネラル証券が9203枚、バークレイズ証券が4179枚、日産証券が4045枚、モルガンMUFG証券が2252枚、JPモルガン証券が1873枚、ゴールドマン証券が1600枚、野村証券が816枚、ビーオブエー証券が783枚、サスケハナ・ホンコンが444枚だった。
株探ニュース