USスチールが軟調 最終判断をバイデン大統領に=米国株個別
(NY時間09:49)(日本時間23:49)
USスチール<X> 31.21(-0.16 -0.51%)
USスチール<X>が軟調。日本製鉄<5401>による同社買収計画を巡り、国家安全保障上の問題を審査していた対米外国投資委員会(CFIUS)は意見がまとまらず、最終判断をバイデン大統領に委ねた。大統領が買収を阻止する道が開かれる手続き上の動きとなる。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。
日鉄によるUSスチール買収計画を巡る件はCFIUSによって期限である23日にバイデン大統領へと委ねられた。CFIUSはコンセンサスに至ることができなかったと提案者に通告された。
バイデン大統領は以前から今回の取引への反対を示唆しており、ホワイトハウスは明言していないものの、阻止する意向と見られている。決定発表まで15日間の猶予があるバイデン大統領は、USスチールが引き続き国内で所有され、運営されるべきだと繰り返し述べている。
日鉄は、CFIUSから全会一致に至らず、バイデン大統領の決定に委ねられたとの報告を受け取ったと明らかにした。同社が国家安全保障上の懸念に対応するために取ってきた措置や提示してきたコミットメントによる雇用などへの影響を大統領が熟慮することを強く要望するとコメント。買収のメリットが公正に評価されれば、承認が得られると強く信じているとした。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース