25日の株式相場見通し=反発、米株高続き薄商いのなかも堅調推移
25日の東京株式市場は売り買い交錯のなかも強気優勢の地合いとなり、日経平均株価は反発し3万9000円台前半から半ばにかけて堅調な値動きとなりそうだ。前日の欧州株市場は総じて上昇した。ドイツ市場は休場だったが、仏CAC40は4日ぶりに反発し下げ止まる動きをみせている。ただ模様眺め気分は強く、各国いずれも値動きは小幅にとどまっている。米国株市場ではクリスマス前日で半日取引となったが買いが優勢で、NYダウは尻上がりに水準を切り上げ高値引けで4連騰、390ドルあまりの上昇をみせた。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も3連騰で上昇率はダウを上回り、フシ目の2万大台を回復している。手掛かり材料に事欠くなかも、NYダウは前週半ばにかけて50年ぶりとなる10日連続安を記録するなど大幅な調整をみせていたこともあって、値ごろ感からの買いが根強く流入した。マグニフィセントセブンをはじめ主力IT株が軒並み上昇したことも全体相場に押し上げ効果をもたらした。ただ、米長期金利は一段と上昇しており、この日は一時4.6%台まで水準を切り上げたことで、朝方にダウはマイナス圏で推移する場面もあった。東京市場では米株市場がハイテク株中心に買われたことを受け、これに追随する動きが予想される。外国為替市場では1ドル=157円台で円安水準がキープされていることもポジティブ材料。もっとも、クリスマスで海外投資家の参戦がまばらとなり日経平均の上げ幅は比較的小幅にとどまる可能性があるほか、薄商いのなか先物主導で不安定な値動きとなる局面も想定される。
24日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比390ドル08セント高の4万3297ドル03セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同266.241ポイント高の2万0031.126だった。
日程面では、きょうは11月の企業向けサービス価格指数、10月の景気動向指数の改定値、11月の外食売上高など。また、植田日銀総裁が経団連審議員会で講演を行う。海外では、クリスマスの祝日で米国市場が休場となるのをはじめ、アジアや欧州株市場も休場となる国が多い。