株価指数先物【寄り前】 商い閑散でスキャルピングも難しくさせる

市況
2024年12月26日 7時56分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 39140 -60 (-0.15%)

TOPIX先物 2740.0 -1.0 (-0.03%)

25日の米国市場は、クリスマスの祝日で休場。ドイツ、フランス、英国、カナダ、香港など多くの国が休場のため市場参加者は限られ、トレンドの出にくい相場展開になりそうだ。

日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比30円安の3万9170円で始まり、3万9080円まで売られた後に持ち直し、一時3万9200円と日中比変わらずの水準まで戻した。ただし、プラス圏は回復できず、薄商いの中で中盤以降は3万9100円~3万9200円の狭いレンジでの取引を継続。3万9140円でナイトセッションの取引を終えた。出来高は1000枚程度にとどまっていた。

市場参加者が限られるなか、スキャルピングでのトレードも難しくさせそうである。節目の3万9000円近辺での底堅さが意識されやすく、同水準に位置する25日移動平均線が支持線として機能することになるだろう。同線を下回る局面では、押し目待ち狙いのロングが入りやすいとみられる。

また、24日の米国市場ではNYダウが4日続伸で75日線を上回り、ナスダックは3日続伸で2万台を回復していた。米VIX指数は14.27に低下し200日線(16.01)、25日線(15.48)を下回ってきたこともあり、クリスマスの祝日明け後の上昇を期待させて終えていたこともあり、ショートは仕掛けにくいだろう。

日経225先物はボリンジャーバンドの中心値(25日)と+1σ(3万9460円)によるレンジ内での推移が続いている。+1σを意識したトレンドは期待しづらいが、3万9000円処で底堅さがみられてくると、ショートカバーが入りやすいだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万9000円から3万9250円のレンジを想定する。レンジ上限での推移が続くようだと、+1σ水準を意識した3万9250円から3万9500円のレンジに移行する可能性はあるとみておきたい。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.30倍と前日比変わらずだった。前場の時点ではファーストリテイリング <9983> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]、半導体株の一角が買われたことで、一時14.39倍まで上昇し75日線(14.34倍)を上回る場面もみられた。

ただし、後場は膠着感が強まるなか、日銀の植田総裁の講演でハト派姿勢が示されたとして円相場が1ドル=157円台前半と、朝方からやや円安に振れたことでトヨタ自動車 <7203>[東証P]など輸出関連株の一角が買われ、結果としてNTロングを巻き戻す格好になった。

本日も為替を睨んでの展開になりそうなほか、手掛かり材料に欠けるなかでは配当志向などバリュー株に向かいやすい面はある。そのため、ややNTショートに振れやすいだろうが、クリスマスの祝日明け後の米国株高への期待感から、押し目ではNTロングの動きも入りそうである。

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