概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小反落、投資家の慎重スタンスが強まる流れ
【ブラジル】
休場
【ロシア】MOEX指数 2732.83 +1.56%
25日のロシア株式市場は反発。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比41.87ポイント高(+1.56%)の2732.83となった。日中の取引レンジは2,666.38-2,751.11となった。
売りが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。通貨ルーブル高の進行が支援材料。また、インフレ率の鈍化も利下げ期待を高めた。一方、欧米市場がクリスマス休暇で休場となったため、ロシア市場も積極的な買いは手控えられた。また、弱い経済指標なども指数の足かせとなった。11月の鉱工業生産の増加率は前月の4.8%から3.7%に鈍化した。
【インド】
休場
【中国本土】上海総合指数 3393.53 -0.01%
25日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比0.18ポイント安(-0.01%)の3393.35ポイントと小反落した。
新規買い材料に乏しい中で、投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中国人民銀行(中央銀行)はこの日、中期貸出ファシリティ(MLF)を介して金融機関に3000億人民元を供給した。金利は前回と同じ2%に据え置かれた。MLFの公開市場操作(オペ)を通じ、2014年以来最大となる1兆1500億人民元(約25兆円)を金融システムから吸収している。ただ、下値は限定的。心理的節目の3400ポイント付近でもみ合う展開がみられた。中国では近く、預金準備率が引き下げられるとの観測が広がっている。また、中国財政部が24日、消費押し上げに向け、2025年の財政支出を加速すると発表したこともプラス材料だ。
《CS》