日経平均は大幅続伸、連日のトヨタ上昇が追い風に/相場概況
25日の海外市場はクリスマス休暇に伴い主要市場は休場。為替は1ドル157円台前半での小動きとなった。
目立った売買材料に欠けるなか、東京市場は小動きで取引を開始。前日終値水準でスタートした日経平均は、連日のトヨタ自<7203>の上昇が追い風となったほか、先物の買い戻し観測などを背景に上げ幅をじりじりと広げる展開となった。プライム市場の売買代金は3.8兆円台とクリスマス期間らしからぬ商い活況となり、日経平均は12月17日以来の39600円手前まで上昇するなど高値圏で取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比437.63円高(+1.12%)の39568.06円となった。東証プライム市場の売買高は19億6895万株。売買代金は3兆8817億円。業種別では、輸送用機器、非鉄金属、卸売、鉄鋼、機械などが上昇した一方、医薬品のみが変わらずとなった。東証プライム市場の値上がり銘柄は78.7%、対して値下がり銘柄は18.0%となっている。
日経平均採用銘柄では、Jフロント・リテイリング<3086>が9-11月期決算を材料に年初来高値を更新。三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>も買い優勢となった。また、昨日伝わったROE20%目標が引き続き材料視されてトヨタ自が買われたことが刺激材料となり、三菱自<7211>、日産自<7201>、ホンダ<7267>、日野自動車<7205>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>など自動車株が総じて上昇。このほか、フジクラ<5803>、デンソー<6902>、ダイキン<6367>、富士電機<6504>などが買われた。
一方、サイバー攻撃によるシステム障害発生を発表したJAL<9201>が売られた。また、しずおかFG<5831>、あおぞら銀行<8304>など銀行株の一角も弱い。このほか、エーザイ<4523>、オークマ<6103>、ソシオネクスト<6526>、中外製薬<4519>、オリンパス<7733>などが下落した。
《FA》