参加者限られるなか輸出株が相場をけん引【クロージング】

市況
2024年12月26日 16時41分

26日の日経平均は大幅続伸。437.63円高の39568.06円(出来高概算19億6000万株)で取引を終えた。欧米市場が休場だったことで市場参加者は限られ、小安く始まった。ただし、円相場が一時1ドル=157円台半ばへと円安傾向に振れたため、自動車など輸出株を中心に買われ、日経平均は後場終盤には39592.28円まで上値を伸ばす場面もみられた。また、年内受渡の最終売買日を迎え、個人の節税売りなども峠を越したとの見方から、新春相場への期待感も広がった。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数1300に迫り、全体の8割近くを占めた。セクター別では、医薬品が変わらずだったほかは32業種が上昇。輸送用機器、非鉄金属、卸売、鉄鋼、機械、小売の上昇が目立っていた。指数インパクトの大き

いところでは、ソフトバンクG<9984>、トヨタ<7203>、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>が堅調だった半面、中外薬<4519>、ニトリHD<9843>、ソシオネクスト<6526>、エーザイ<4523>、第一三共<4568>が軟化した。

欧米市場はクリスマスの祝日で休場だったことから、手掛かり材料に欠ける状況だった。ただし、円相場が円安に振れるなか、前日に強い上昇が目立ったトヨタが連日で買われるなか、センチメントを明るくさせた。また、好決算を発表したJフロント<3086>が大幅に続伸したほか、中国人向けの査証(ビザ)発給の緩和措置が伝えられるなか、インバウンド需要の盛り上がり期待から他の百貨店など小売株に買いが波及した。さらに、新春相場への期待から主力銘柄にも値を上げる銘柄が増えた。

あすからが実質的に2025年相場がスタートする。新春相場に対する期待から、短期的な需給改善への思惑も高まりつつあり、年末に向け再び4万円を突破してくる可能性への期待感も高まってきた。年末株高のアノマリーである「掉尾の一振」に対する期待も出始めている。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.