欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、年末年始休暇控えドル買いは限定的

通貨
2024年12月26日 17時25分

26日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米長期金利の上昇基調でドル買いは継続。また、日銀の早期利上げ期待は後退し、円売りに振れやすい。ただ、157円後半は上値の重さが意識され、ドルの上昇は限定的となりそうだ。

前日はクリスマス休暇で手がかりが乏しいなか、全般的に方向感を欠く展開となった。この日は植田日銀総裁が講演し、早期利上げに慎重なスタンスだったため円売り先行。その後は米10年債利回りの低下でドル売りに振れた。ユーロ・ドルは1.0380ドル台から1.0410ドル付近に浮上、ドル・円は157円前半で小幅に値を下げた。本日アジア市場は日経平均株価の強含みで円売りに振れ、ドル・円は157円台を維持した。

この後の海外市場は材料難で取引は閑散となり、引き続き方向感の乏しい展開が予想される。米連邦準備制度理事会(FRB)は緩和姿勢を後退させ、ドル買いに振れやすい地合いに変りはない。トランプ次期政権の政策期待もドル買いを後押ししそうだ。一方で、年末年始休暇に向けドルに利益確定や持ち高調整の売りが強まる可能性も。日銀の利上げは遠のいたものの、日本の為替介入への警戒も根強くドルの上値は重いだろう。

【今日の欧米市場の予定】

・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.3万件、前回:22.0万件)

・03:00 米財務省・7年債入札

・休場:NZ、豪(以上ボクシングデー)、香港(クリスマスの翌日)、イタリア(聖ステファノの日)、独(クリスマス第2日)、英、カナダ(以上ボクシングデー)、南ア(親善の日)など

《CS》

提供:フィスコ

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