<マ-ケット日報> 2024年12月27日
27日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比713円高の4万281円で、実に7月19日以来となる4万円台乗せとなった。来年に向けた米国を始めとする株高期待が堰を切ったように噴出し、一気にボックスの上限を3カ月ぶりに超えてきた。昨日のNY市場で一時1ドル=158円台と5カ月ぶりの円安をマークしたことも買い材料視されている。市場は上放れの様相を濃くしており新年相場への期待を先取りする絶好の展開となっている。
昨日の米国市場は長期金利の上昇一服を受けてダウ平均は小幅ながらも5日続伸した。この日は午後の米国債入札が順調だったことから過度な金利上昇懸念が後退し長期金利も上げ止まった。朝方はこの金利上昇が嫌気されてダウ平均は180ドルほど値下がりする場面があったが、新規失業保険申請件数が労働市場の減速を示唆する内容だったこともあって若干だがインフレ懸念も後退している。一方、やや過熱感のあったナスダック指数は小幅ながら4日ぶりに反落している。
さて、東京市場は外国人による先物買いが一気に強まり日経平均がボックスを上放れる形に入りつつある。自動車株や機械・電子部品株など円安メリットのあるセクターが買われ指数をけん引。本日から実質新年入りとなっており来年の株高を先回り買いする動きが顕著となった。チャートの形の上ではもみ合いを上放れる格好で、次は昨年7月につけた史上最高値(4万2426円)を目指すことに。(ストック・データバンク 編集部)