アメディシスが上昇　ユナイテッドヘルスとの合併取引完了の期間延長に合意＝米国株個別

（NY時間10:13）（日本時間00:13）

アメディシス<AMED>　89.51（+3.56　+4.14%）

ユナイテッドヘルス<UNH>　511.68（+0.53　+0.10%）

在宅医療サービスのアメディシス<AMED>が上昇。同社はユナイテッドヘルス<UNH>による３３億ドルでの買収で合意しているが、米司法省から異議申し立てを受けていた。

本日提出された書類によると、両社は合意した期間内に取引が完了しなかった場合に取引を破棄する権利を放棄し、期間延長に合意した。新たな期限は米司法省が取引に異議を申し立てたことに対する裁判所の判決から１０日後、または２０２５年末のいずれか早い方に修正されている。

規制当局や業界の専門家は、ユナイテッドヘルスが医療システム内の複数の構成要素を統合することによって、異例の交渉力を得ることになるとして懸念を示していた。

米司法省は競争を阻害するとの懸念から、１１月にアメディシスの買収を阻止するためにメリーランド州連邦裁判所に提訴している。合併により２３の州とワシントンＤＣにおける在宅医療の価格が上昇する可能性があると主張している。

両社はこの取引が成立しなかった場合、ユナイテッドヘルスがアメディシスに支払う分割払い金を２億５０００万ドルから２億７５００万ドルに引き上げ、特定の条件が満たされない場合は３億２５００万ドルにまで引き上げる可能性があると書類に記載されている。

【企業概要】

米国内において在宅医療・ホスピス・救急医療サービスを提供する。傷病後の自宅でのリハビリ、慢性疾患の管理を行うほか、在宅医療・終末期のホスピスケア、患者のニーズに最適な臨床的に明確なケアの提供に取り組む。また国内に多くの関連ケアセンターを有する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース