ダウ採用銘柄で来年も期待できる2銘柄は!=米国株個別
(NY時間10:20)(日本時間00:20)
メルク<MRK> 99.83(-0.04 -0.04%)
エヌビディア<NVDA> 134.93(-5.00 -3.57%)
今年のダウ平均は12月に入ってからの10日続落など、紆余曲折があったものの、年初来で15%上昇している。市場では来年も上昇相場を期待する向きが多いが、そのような中、ダウ採用銘柄の中で来年も上昇が期待できる2銘柄をピックアップしている。
1つはメルク<MRK>、そして最近ダウ採用銘柄に加わったエヌビディア<NVDA>に注目。両銘柄は直近の低迷を確実に乗り越え、来年はトップに躍り出る可能性があるという。
◆メルク
メルクはアナリストの目標株価の平均から30%以上という、ダウ採用銘柄の中では最も高い上昇が期待されている。同社株は年初来で8%超下落したが、特に10月下旬の通期の売上高見通しを下方修正し、1株利益の予想も引き下げた。これはヒトパピローマウイルス(HPV)から、がんを予防するワクチンの売上が予想を下回ったことが原因。
しかし、同社には後期開発段階の医薬品のパイプラインが安定して存在しており、同社の主力製品である抗がん剤「キイトルーダ」の売上も好調であることから、同社株には明るい見通しが示されている。米大手銀のアナリストは最近、米大型株である複数の製薬・バイオテクノロジー企業を再びカバー対象に指定したが、メルクに「買い」の投資判断を与え、キイトルーダの優れた業績が継続し、このカテゴリーでは間違いなく最高のGARP企業と評価していた。GARPは適正価格での成長を意味。
◆エヌビディア
今年AI関連で最も注目されたエヌビディアは2025年もウォール街の人気銘柄のままであり続け、アナリストの平均目標株価からは、30%近い上昇が見込まれている。今年は180%以上も急騰したが、まだ上昇余地があると見ているようだ。
今月、同社株は一時的に調整局面から利益確定の売りが強まり、市場は過大評価しているという警告が現れた兆候も出ていた。しかし、アナリストは概ね好意的な見方を維持しており、米大手証券のアナリストは最近、同社の投資判断の「買い」を再確認し、同社の株価に対する懸念は長期的に無関係だと述べていた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース