概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は3日続伸、ウクライナとの和平交渉に対する期待の高まり

市況
2024年12月30日 10時02分

【ブラジル】ボベスパ指数 120269.31 -0.67%

27日のブラジル株式市場は小反落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比808.19ポイント安(-0.67%)の120269.31で引けた。日中の取引レンジは120,252.07-121,609.40となった。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで下げ幅をじりじりと拡大させた。米株安が警戒され、ブラジル株にも売りが広がった。また、通貨レアル安の進行やインフレ率の加速も嫌気された。12月のFGVインフレ率(IGP-M)上昇率(前年同月比)は前月6.33%から6.54%に加速した。一方、指数の下値は限定的。失業率の低下や成長の加速観測が好感された。

【ロシア】MOEX指数 2786.67 +1.06%

27日のロシア株式市場は3日続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比29.22ポイント高(+1.06%)の2786.67となった。日中の取引レンジは2763.48-2798.49となった。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。ウクライナとの和平交渉に対する期待の高まりが引き続きロシア株の支援材料。また、原油価格の上昇も資源セクターの物色手掛かりとなった。一方、通貨ルーブルの大幅安などが指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 78699.07 +0.29%

27日のインドSENSEX指数は強含み。前日比226.59ポイント高(+0.29%)の78699.07、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同63.20ポイント高(+0.27%)の23813.40で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、引けにかけて下げ幅をやや拡大させた。景気対策への期待感が引き続き支援材料。また、経済が安定的に成長するとの観測も好感された。財務省はこのほど、2024年度の成長率について、6.5%になると予測。都市部での自動車販売が堅調に伸びていることなどが挙げられている。

【中国本土】上海総合指数 3400.14 +0.06%

27日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比2.07ポイント高(+0.06%)の3400.14ポイントと続伸した。

中国の景気支援スタンスが引き続き相場を支える流れ。外電は24日、消息筋情報として、「中国当局は2025年に3兆人民元(約64兆6000億円)規模の特別国債発行を決定したもよう」などと報じた。発行額は今年の1兆人民元から大幅に拡大し、過去最多を更新する。金融緩和の期待も持続。中国人民銀行(中央銀行)が先ごろ、大規模な資金吸収を実施したことに関し、大手ブローカーのエコノミストは「預金準備率引き下げの可能性が高まったことを意味する」と指摘している。寄り付き直後に公表された11月の工業企業利益については、前年同月比7.3%減と4カ月連続のマイナス成長となったが、減少率は9月の27.1%、10月の10.0%から縮小が続いている。

《CS》

提供:フィスコ

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