話題株ピックアップ【夕刊】(1):WNIウェザ、野村マイクロ、ウエルシア

注目
2024年12月30日 15時39分

■ウェザーニューズ <4825>  3,870円  +545 円 (+16.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

ウェザーニューズ<4825>は大幅高で年初来高値を更新。前週末27日取引終了後に6~11月期連結決算を発表。売上高が前年同期比4.1%増の116億900万円、営業利益が同32.8%増の16億7600万円となり、これを好感した買いを集めた。法人向け、個人向けサービスともに堅調だった。利益面では開発体制の見直しが奏功したほか、前年同期に計上した外注費などの一時的な費用が減少したことが寄与した。通期の増収増益見通しに変更はない。

■野村マイクロ <6254>  2,311円  +267 円 (+13.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

野村マイクロ・サイエンス<6254>は6連騰。2000円台に位置する75日移動平均線を上回ってきた。同社は半導体向けなどに使う超純水装置の大手。世界的なAIブームを背景とした半導体関連株物色の流れに乗り、株価は昨年秋から今年春にかけて1000円台半ばから6000円台まで急騰。その後は一転して下落基調が続き、先週には1500円台と昨年の急騰前の水準まで調整する場面があった。業績は上期(4~9月)実績が大幅な営業減益となったが、会社側では通期の増益予想を据え置いている。上期に予定していた案件の進捗売り上げが下期に実現する見込みであることや、各地域の引き合い・受注が堅調に推移する見通しであることを勘案したという。足もと同社株は戻り足を鮮明としており、投資家の注目を浴びている。

■フィナHD <4419>  1,086円  +111 円 (+11.4%)  本日終値

Finatextホールディングス<4419>が急動意。990円近辺で収れんする3本の長短移動平均線(5日・25日・75日線)をマドを開けてまとめて上抜く強い足を見せつけている。証券や保険などを主要顧客に基幹システムをSaaS型で提供するクラウドサービスを展開している。主力の金融インフラ事業は証券向けを中心に拡大基調にあるほか、ビッグデータ解析事業も新規にスタートさせたデータAIソリューションビジネスなどが貢献し受注拡大が顕著となっている。また、システムのモダナイゼーション(レガシーシステムの最適化)支援ビジネスではNEC<6701>と協業体制にあり期待が大きい。25年3月期営業利益は前期比3.4倍となる6億8600万円予想と高変化を見込むが、大幅に増額される可能性が高いとみられている。

■ハローズ <2742>  4,625円  +425 円 (+10.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

ハローズ<2742>が4連騰。前週末27日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)単独決算が、売上高1557億4900万円(前年同期比7.8%増)、営業利益86億6000万円(同11.8%増)、純利益59億4500万円(同12.3%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。4月に岡山県岡山市の岡南店、5月に香川県観音寺市の観音寺店、6月に同県高松市の六条店、7月に岡山県笠岡市の笠岡店、8月に広島県福山市の南駅家店及び10月に岡山県岡山市の津高店を改装したことなどが奏功し、既存店売上高が増加した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高2017億5500万円(前期比3.2%増)、営業利益109億6000万円(同0.8%増)、純利益74億2000万円(同13.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■ウエルシア <3141>  2,053.5円  +144 円 (+7.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

ウエルシアホールディングス<3141>が急伸。ウエルシアとツルハホールディングス<3391>の経営統合の時期が前倒しされる見通しになったと前週末に複数のメディアが報じた。当初は2027年末までとしていたが、想定していた海外での手続きが不要になったため25年末に2年前倒しできる見込みという。この報道を手掛かりに買われたようだ。ツルハHDも大幅高となっている。

■ポラリスHD <3010>  184円  +12 円 (+7.0%)  本日終値

ポラリス・ホールディングス<3010>が急伸。前週末27日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を200億7800万円から260億円(前期比15.3%増)へ、営業利益を18億9100万円から22億円(同34.9%減)へ、純利益を14億7300万円から15億円(同54.5%減)へ上方修正したことが好感された。ホテル・レストラン事業を手掛けるミナシアとの経営統合が完了したことでミナシアの今期3カ月の売上高を計上することに加えて、既存ホテルが想定よりも好調に推移していることが要因。また、一部のホテルの運営形態を運営委託型から賃貸借契約型へ変更したことも寄与する。

■フルマルHD <7128>  2,594円  +132 円 (+5.4%)  本日終値

フルサト・マルカホールディングス<7128>が大幅反発。前週末27日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに本拠を置く投資ファンド、シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズの保有割合が14.98%から16.06%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為を行うこともあり得るとしており、報告義務発生日は12月20日となっている。

■川崎汽船 <9107>  2,254.5円  +50.5 円 (+2.3%)  本日終値

川崎汽船<9107>や商船三井<9104>、日本郵船<9101>が堅調に推移。上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)は前週末の27日時点で2460.34となり、20日時点に比べて70.17ポイント(2.9%)上昇した。海上輸送運賃の上昇による収益貢献への思惑を広げる形となり、海運株への物色意欲が高まったようだ。東証の業種別指数の海運業は前営業日比で1%を超す上げとなり、上昇率でトップとなっている。

■オプテックスグループ <6914>  1,752円  +36 円 (+2.1%)  本日終値

オプテックスグループ<6914>が反発。岩井コスモ証券は27日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は2500円とした。同社はセンサー総合メーカーで自動ドア用からFA用まで幅広く展開している。第3四半期累計の(1~9月)の連結営業利益は前年同期比35.8%増の54億5700万円で着地。センシングソリューション(SS)事業及びインダストリアルオートメーション(IA)事業のメカトロニクス(MECT)事業が堅調に推移したことなどが寄与した。24年12月期の同利益予想66億円(前期比11.9%増)に対する進捗率は82.7%に達しており、同証券では68億円への増額修正を見込んでいる。また、中期経営計画ではソリューションビジネスへのシフト加速で26年12月期に同利益100億円を目指していることも評価している。

■アダストリア <2685>  3,465円  -345 円 (-9.1%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

アダストリア<2685>は6日ぶり反落。前週末27日取引終了後に3~11月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比8.3%増の2200億8900万円、営業利益は同9.4%減の147億7000万円だった。減益を嫌気した売りが優勢となった。販売・商品戦略により増収を確保した。一方、利益面ではポイント利用率の変動と、海外子会社や飲食事業の不調が響いた。第4四半期でカバーを目指すとし、通期の増収営業増益見通しは据え置いた。

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