話題株ピックアップ【夕刊】(3):ブランドT、ウェリタス、共同PR
■ブランドT <7067> 1,638円 +300 円 (+22.4%) ストップ高 本日終値
ブランディングテクノロジー<7067>はストップ高。25日の取引終了後、日本アジア投資<8518>と資本・業務提携すると発表したことを引き続き好材料視した買いが入った。ブランドTはアジア投資が運営に携わるJAICパートナーズファンドを割当先として4万5000株の第三者割当による自社株の処分を実施(払込期日25年1月14日)。調達資金4406万円は両社が共同で行う投資事業への出資に全額を充当する。また、今回の提携により、投資運用事業におけるファンド組成や投資先のバリューアップに関する協業、潜在的な投資候補先や取引候補先の相互紹介などを進めるとしている。
■ウェリタス <130A> 882円 +150 円 (+20.5%) ストップ高 本日終値
Veritas In Silico<130A>が急伸。同社はきょう午前10時ごろ、欧州特許庁への出願手続きを進めていた「RNAの機能を制御する化合物のスクリーニング方法」(日本国内では2020年9月取得済)が、25年1月1日付で欧州域内にて特許権として効力が発生することになったと発表。これが材料視されたようだ。これは、同社が持つmRNA(生体内でタンパク質をつくるための情報源)標的低分子創薬技術の根幹となる標的mRNAに内在する部分構造と存在確率の解析、創薬標的として相応しい存在確率を有する部分構造の同定及び、創薬標的として選択した部分構造を利用したスクリーニング法に関するもの。今回の効力発生による業績への直接的な影響は想定されていないが、海外での特許取得により今後、同社が取り組む共同創薬研究の推進・拡大に弾みがつくことが期待される。
■共同ピーアール <2436> 782円 +88 円 (+12.7%) 本日終値
共同ピーアール<2436>が急動意。前週末は配当権利落ちに伴いいったん下値を試したが、きょうは一気に買い直される展開で今年4月中旬以来約8カ月半ぶりの高値圏に浮上している。独立系総合PR会社として国内首位級の実績を有するが、SNS普及を背景に時流を捉えたインフルエンサーマーケティング、AI・ビッグデータソリューション事業でも強みを発揮している。トランプ次期米大統領と最も関係が深いと目される米大手ロビー会社のバラード・パートナーズと戦略的パートナーシップを締結しており、来年以降は日本企業のビジネス支援で頭角を現しそうだ。中期経営計画では26年12月期に売上高100億円(前期実績は68億9500万円)、営業利益16億円(同8億4000万円)の数値目標を掲げており、PER11倍台の時価近辺は評価不足が著しいとみた投資資金の攻勢が強まっている。
■ヘッドウォータース <4011> 5,890円 +640 円 (+12.2%) 一時ストップ高 本日終値
ヘッドウォータース<4011>が急反発。同社株は12月末の株主を対象に1株を2株にする株式分割を実施、前週末から株価に反映されている。前週末は実質下落となったが、きょうは大きく切り返す展開に。前週末取引終了後、企業のAIエージェント導入支援を目的とした業務可視化・コンサルティングサービスの提供を開始することを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。生成AIやエッジAI分野を強化する動きにも積極的で、株式分割後も改めて上値を見込んだ資金を引き寄せている。
■インテグループ <192A> 4,250円 +435 円 (+11.4%) 本日終値
インテグループ<192A>は大幅高。前週末27日取引終了後に発表した上期(6~11月)単独決算は売上高が13億3400万円、営業利益が5億3000万円だった。成約組数は20組(前年同期は26組)だった。前年同期に四半期財務諸表を作成していないため増減率の比較はない。第1四半期(6~8月)時点で営業赤字となっていただけに、上期に黒字に浮上したことがサプライズとなり買われた。
■アスタリスク <6522> 490円 +47 円 (+10.6%) 本日終値
アスタリスク<6522>は大幅高。前週末27日取引終了後、独自の二次元コード「AsCode」を開発したと発表した。スマートフォンのカメラを使用し画像認識で簡単に読み取り可能で、必要な情報量を保持できるという。専用の読み取りデコーダーも開発した。これが材料視された。
■ERIホールディングス <6083> 2,266円 +200 円 (+9.7%) 本日終値
ERIホールディングス<6083>は大幅反発。前週末27日の取引終了後に発表した11月中間期連結決算は、売上高89億7600万円(前年同期比3.6%増)、営業利益5億6500万円(同32.4%減)、純利益3億3900万円(同33.0%減)と減益となったものの、アク抜け感から買われたようだ。新規連結子会社化した3社が貢献したソリューション事業が伸長したことで売上高は増収となったものの、新設住宅着工戸数の減少傾向継続を受けて確認検査及び関連事業、住宅性能評価及び関連事業が落ち込んだ。また、人件費などの増加も利益を圧迫した。なお、25年5月期通期業績予想は、売上高205億円(前期比13.7%増)、営業利益21億円(同5.5%増)、純利益13億円(同5.4%増)の従来見通しを据え置いている。
■ダブルスタンダード <3925> 1,743円 +152 円 (+9.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
ダブルスタンダード<3925>が値を飛ばし、一時171円高の1762円まで上値を伸ばす局面があった。法人向けにビッグデータ分析受託を手掛けるが、データ生成で培った知見を活用しシステムやサービスの開発でも実績が高い。人工知能(AI)技術を活用して紙や画像、PDFなどの文字情報をデータ化するサービス(AI OCR)は銀行や信用金庫などの金融機関向けで導入する動きが相次いでいる。連結決算移行後の翌年15年3月期以降の利益伸び率は際立っており、25年3月期も営業2ケタ増益で過去最高更新が続く見通し。今上期(24年4~9月)の営業利益は前年同期比43%増益を達成した。株価はPERが依然13倍台と割安なほか、チャート面でも数年来の底値圏でもみ合っていたことから、追撃買いも入りやすくなっている。
■ナガオカ <6239> 1,202円 +104 円 (+9.5%) 本日終値
ナガオカ<6239>が大幅高で4日続伸。前週末27日の取引終了後、スクリーン・インターナルの大口受注を獲得したと発表したことが好感された。スクリーン・インターナルは、石油精製・石油化学・肥料プラントの心臓部で反応・抽出・分離などの工程に使用される内部装置のこと。同社が以前に納入した中東のプロピレンプラントにおいて設備更新需要があり、納入実績のある同社製品が採用されたという。受注金額は約5億円で、納期は25年12月。なお、25年6月期業績予想に織り込み済みとしている。
■フジプレアム <4237> 377円 +27 円 (+7.7%) 本日終値
フジプレアム<4237>は上昇加速。国内大手化学メーカーによるペロブスカイト太陽電池の量産化が話題を呼び、足もと株式市場ではこれを刺激材料に関連銘柄を物色する動きが出ている。フジプレアムは光学フィルターなどを手掛けるが、ペロブスカイト太陽電池をはじめとする次世代太陽電池の社会実装に向けた研究開発にも取り組んでおり、関連銘柄の一角として投資資金が流れ込んでいるようだ。
●ストップ高銘柄
BlueMeme <4069> 1,337円 +300 円 (+28.9%) ストップ高 本日終値
Eストアー <4304> 1,904円 +400 円 (+26.6%) ストップ高 本日終値
visumo <303A> 2,036円 +400 円 (+24.5%) ストップ高 本日終値
牧野フライス製作所 <6135> 10,750円 +1,500 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
フォルシア <304A> 4,040円 -1,000 円 (-19.8%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
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株探ニュース