欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い継続も日本の為替介入に警戒

通貨
2024年12月30日 17時25分

30日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米金融政策は緩和姿勢を弱める見通しとなり、米金利高・ドル高基調は継続。ただ、日銀の追加利上げ期待後退も、日本政府の為替介入が警戒される水準で、円売りは縮小しそうだ。

前週末は年末年始に向け材料が乏しいなか、米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和姿勢後退をにらんだドル買いが継続。その後はドルに利益確定や持ち高調整の売りが強まり、ユーロ・ドルは1.04前半に浮上、ドル・円は157円前半まで軟化する場面もあった。週明けアジア市場で日経平均株価の軟調地合いを受け、リスク回避の円買いが先行。ただ、米10年債利回りは底堅く推移し、ドル・円は157円後半を維持した。

この後の海外市場はドル買い継続を見極める展開に。来年以降の追加利下げは現時点で縮小が見込まれるほか、トランプ次期政権の政策や人事に関連した休場中の突発的な動きが警戒され、ドルに買いが入りやすい。半面、ドルに買いが続いたため、利益確定や持ち高調整の売りも見込まれる。一方、今年は連休中の円急落により日本政府が為替介入に踏み切るケースがあり円は売りづらく、ドル・円の過度な上昇は抑制される。

【今日の欧米市場の予定】

・23:45 米・12月シカゴ購買部協会景気指数(予想:42.8、11月:40.2)

・24:00 米・11月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.9%、10月:+2.0%)

・24:30 米・12月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-1.5、11月:-2.7)

《CS》

提供:フィスコ

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