来年が上げが一時停止し、10%調整の可能性もあるとの指摘=米国株

注目
2024年12月31日 2時23分

ペンシルベニア大学のシーゲル名誉教授が米CNBCテレビに出演し、今年の株高が年末にかけてIT・ハイテク株主導で弱まるにつれて、米株式市場は調整の可能性が高まっていると指摘。「来年は小休止するだろう」と述べている。株高の主な材料はすでに織り込まれていると考えており、時間が経つにつれて失望感が高まり、S&P500は10%調整する可能性も言及した。

年末にかけての売りでS&P500は12月6日の過去最高値から3%超下落している。しかし、今年のS&P500は依然として23%上昇しており、2021年以来最高の年間パフォーマンスを記録し、この6年で5回目の上昇で終えるペースとなっている。トランプ氏の米大統領選の勝利で投資家は、減税と規制緩和という同氏の公約が成長を促進し、リスク資産に恩恵をもたらすと期待している。

S&P500が2年連続で20%超上昇するのは史上2度目で、1度目は1998年と1999年だが、2000年にはドットコム・バブルが弾けていた。

また、同教授は過去2年間で最もホットな投資トレンドであったAIには失望が出る可能性があるとも指摘。実際にもたらされている利益はささやかなもので、多くの企業で完全に導入されているわけではないと言及している。今後の期待は持てるし、最終的に非常に有益であるとは思うが、導入のスピードや実際に企業利益にどれだけ貢献するのかという点で失望の余地があるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.