カーバナが乱高下　ヒンデンブルグがショート形成と伝わる＝米国株個別

（NY時間12:01）（日本時間02:01）

カーバナ<CVNA>　207.36（+4.00　+1.97%）

きょうの米株式市場でオンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>が乱高下。一旦１８６．８６ドルまで急落した後、今度は２１２．８９ドルまで急速に買い戻され、現在はプラス圏で推移している。空売りで知られるヒンデンブルグ・リサーチ社が同社株のショートポジションを形成したと伝わった。

ヒンデンブルグはレポートを公表しており、同社が２０２２年と２０２３年に破産リスクに直面したにもかかわらず、株価は２０２４年に２８４％急騰し、投資家は最悪の時期は過ぎたと考えている。しかし、４カ月間に渡る広範な書類調査や業界専門家、元従業員、競合他社、関係者など４９名へのインタビューを含む調査で、同社の業績回復は幻であることが判明したと述べている。

同社への８億ドルの融資が疑わしい未公開の関係者によって実施されていたことが判明したもと述べたほか、会計操作や甘い与信審査が一時的な成長を促した経緯の詳細も明らかになったとしている。また、その間に内部関係者が数十億ドルの株式を現金化していた点も指摘した。

【企業概要】

米国内で、オンラインで中古車販売を行う。自社の取引テクノロジーとオンラインプラットフォームにより、デスクトップ・モバイルから、車両の調査と特定、360度車両画像技術を使用した車両の検査・融資と保証範囲の取得・車両購入または販売の完了・配達または受け取りのスケジュール設定を可能にする。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース