ダウ平均は上値重い テスラとアップルが重しに サンタクロース・ラリーは難しい情勢=米国株序盤

市況
2025年1月3日 2時40分

NY株式2日(NY時間12:29)(日本時間02:29)

ダウ平均   42451.80(-92.42 -0.22%)

ナスダック   19289.61(-21.18 -0.11%)

CME日経平均先物 39715(大証終比:-515 -1.29%)

きょうのNY株式市場、本日から2025年相場がスタートしたが、ダウ平均は上値の重い展開で始まっている。序盤はIT・ハイテク株に買い戻しが見られ、好調なスタートを切ったものの、テスラ<TSLA>とアップル<AAPL>の下げが上値を重くしている。

テスラは取引開始前に第4四半期の納車台数を発表し、49万5570台と過去最高は更新したものの、市場予想の51万2277台は下回った。これで2024年の年間車両販売台数は179万台と2023年の180万台を下回り、10年以上ぶりの減少となっている。一方、アップル<AAPL>は中国でのファーウェイとの競争激化から、アイフォーンの値下げが伝わっていた。

ただ、多くは今年の米株式市場の上昇を予想する中、下値での押し目買いも出ており、いまのところ下押す気配まではない。

今年の相場を占う上で市場は、サンタクロース・ラリーがプラスで終われるか市場は注目している。それは年末の5営業日と年初の2営業日の動向を指すが、S&P500は年末までの続落で上記期間はいまのところ1.5%の下落となっている。きょう、明日で取り返すことができるか注目されるが、本日の値動きを見た限りではハードルは高そうだ。

昨年のS&P500は2年連続で20%を超える上昇を記録したが、利下げとAIに対する期待が押し上げた。しかし、この上昇相場がいつまで続くのかについては疑問の声も根強い。年末の弱含みを受けて、一部は警戒感を強めており、2025年は調整局面が訪れるのではと警戒する者もいる。「年末年始のこの時期に株価が上昇しなければ、弱気相場になる傾向がある」とのコメントも聞かれた。

バイオ医薬品のニューモラ・セラピューティクス<NMRA>が急落。大うつ病治験薬「ナバカプラント」の臨床試験(第3フェーズ)KOASTAL-1で、主要評価項目または主要副次評価項目の両方において、有意な改善が見られなかったと発表した。

ゴルフ用品のトップゴルフ・キャロウェイ・ブランズ<MODG>が大幅高。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を13ドルに設定した。

クリエイターのアプリ開発支援ソフトを手掛けるユニティ・ソフトウエア<U>が上昇。火曜日の引け後に132万株、2970万ドル相当のブロック取引が成立したことが材料視されている。

国家安全保障の支援サービスを手掛けるCACI<CACI>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を475ドルとした。

医療機器のバタフライ・ネットワーク<BFLY>が大幅高。アナリストが目標株価を4.50ドルに引き上げた。直近終値よりも44%高い水準。

オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>が乱高下。空売りで知られるヒンデンブルグ・リサーチ社が同社株のショートポジションを形成したと伝わった。

ニューモラ<NMRA> 2.04(-8.56 -80.76%)

トップゴルフ・キャロウェイ<MODG> 8.93(+1.07 +13.66%)

ユニティ・ソフトウエア<U> 24.36(+1.89 +8.39%)

CACI<CACI> 413.30(+9.24 +2.29%)

バタフライ<BFLY> 4.05(+0.93 +29.73%)

カーバナ<CVNA> 203.70(+0.34 +0.17%)

アップル<AAPL> 243.89(-6.53 -2.61%)

マイクロソフト<MSFT> 419.54(-1.96 -0.46%)

アマゾン<AMZN> 221.91(+2.52 +1.15%)

アルファベットC<GOOG> 190.71(+0.27 +0.14%)

テスラ<TSLA> 381.40(-22.44 -5.56%)

メタ<META> 598.34(+12.83 +2.19%)

AMD<AMD> 120.78(-0.01 -0.01%)

エヌビディア<NVDA> 137.87(+3.58 +2.67%)

イーライリリー<LLY> 777.68(+5.68 +0.74%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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