銀行株、アナリストはトランプ政権の規制緩和に概して懐疑的=米国株個別

材料
2025年1月4日 3時36分

(NY時間13:36)(日本時間03:36)

シティグループ<C> 70.33(+0.39 +0.56%)

ゴールドマン<GS> 576.81(+1.84 +0.32%)

ジェフリーズ<JEF> 81.05(+2.03 +2.57%)

銀行株はトランプ次期政権の規制緩和により利益を得る可能性があると考えられている。しかし、アナリストは「規制や自己資本比率の要件に関して銀行が大幅に緩和されるという考えに概して懐疑的だ」と述べている。

同アナリストは今後4年間の金融機関への影響に関する見通しで、「バーFRB副議長(銀行監督担当)のバーゼル3最終局面のバージョンは実施されない可能性が高いほか、米消費者金融保護局(CFPB)がより活動的になる可能性は低いものの、銀行規制や監督に抜本的な変化が訪れるとは考えにくい」と記している。

それでも反トラスト法の分野は「真の、そして意義のある変化」が起こり得る分野であると強調。米連邦取引委員会(FTC)の変化がより伝統的なアプローチにつながる可能性が高いからだという。

加えて、金利がピークに達し、プライベート・エクイティ・スポンサーの需要がうっ積していることから、M&Aの活動が急増し、投資銀行の収益が力強い成長を遂げるはずだと述べている。

また、同アナリストは「S&P500の等加重平均に対して75%の相対的な株価収益率(PER)で評価されている銀行株を妥当な評価である」とも述べた。

シティグループ<C>が最もお気に入りの銘柄で、ゴールドマン<GS>とジェフリーズ<JEF>がそれに続いている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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