株価指数先物【寄り前】 過熱感は後退し、押し目狙いのロング対応に

市況
2025年1月6日 8時08分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 39610 -380 (-0.95%)

TOPIX先物 2768.5 -18.0 (-0.64%)

シカゴ日経平均先物 39595 -395

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

3日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。NYダウは5営業日ぶり、S&P500、ナスダックは6営業日ぶりに反発した。短期的に売られ過ぎとの見方から、自律反発を期待した買いが優勢だった。2024年12月の米ISM製造業景況感指数(PMI)が49.3に上昇し、市場予想を上回ったほか、リッチモンド連銀のバーキン総裁が、米経済について楽観的な見解を示したことが材料視された。

NYダウ構成銘柄では、エヌビディア<NVDA>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、アメリカン・エキスプレス<AXP>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、JPモルガン・チェース<JPM>が買われた。一方、ボーイング<BA>やナイキ<NKE>、アップル<AAPL>は下げた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、ヘルスケア機器・サービス、銀行、不動産が上昇した半面、家庭用品・パーソナル用品、電気通信サービスの2セクターが下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比395円安の3万9595円だった。12月30日の取引終了後の日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比60円安の3万9930円で始まり、その後は3万9990円と日中比変わらず水準まで戻す場面もみられた。だが、買い一巡後は下へのバイアスが強まり、3万9300円を下回った。終盤にかけて3万9680円まで下げ幅を縮めたが、祝日取引では3万9300円を挟んだ狭いレンジでの推移を継続し、一時3万9220円まで下げ幅を広げる場面もみられた。米国市場の取引開始後に持ち直し3万9500円を回復すると、その後も下げ幅を縮め、3万9610円でナイトセッションの取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることが見込まれる。3日の米国市場では主要な株価指数が上昇したものの、自律反発の域は脱しておらず、市場の反応は限られそうで、大発会での好スタートは期待しづらいところである。

日経225先物は一時3万9220円まで売られたが、25日移動平均線(3万9200円)水準まで下げており、調整一巡感が意識されやすい水準まで調整している。12月27日に4万0460円まで上昇し、ボリンジャーバンドの+3σ(4万0580円)水準に接近したことで過熱感が警戒されていたこともあり、中心値(25日)までの調整を経て、仕切り直しが意識されそうだ。

+1σが3万9700円辺りに位置しており、まずはオプション権利行使価格の3万9250円から3万9750円のレンジを想定する。なお、節目の3万9500円および+1σ水準での底堅さが意識される局面では、3万9500円から4万円のレンジに移行することになりそうだ。

3日の米VIX指数は16.13だった。年末の米株安の中で緩やかに上昇する形だったが、75日線(17.21)を割り込み、200日線(16.11)にタッチする場面もみられた。米連邦公開市場(FOMC)後の急伸以降は低下をみせ、ボトム圏での推移を継続していることもあり、リスク回避の姿勢は強まっていないだろう。

12月30日のNT倍率は先物中心限月で14.35倍に上昇した。75日線(14.35倍)に上値を抑えられる形から、一時14.29倍に低下する場面もみられた。ただ、その後は25日線(14.25倍)が支持線として機能しており、75日線水準で終えている。米国市場ではエヌビディアが4%超える上昇だったことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅さが期待されやすく、75日線を突破する局面ではNTロングに振れそうだ。

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