欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米金利にらみドル高継続も円買いに警戒

通貨
2025年1月6日 17時25分

6日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米国の利下げ姿勢後退を受けた金利高・ドル高の地合いは継続の見通し。ただ、政府・日銀による円買い介入が意識され、急激なドル高進行は抑制され上値の重さが目立つだろう。

3日に発表された米国のISM製造業景気指数は景気の好不況の境目である50を下回ったものの、前回から改善し国内経済の回復を示した。それを受けた米金利高・ドル高でユーロ・ドルは1.0270ドル台に下押しされ、ドル・円は156円80銭台まで下落後は157円台前半に持ち直した。週明けのアジア市場は底堅い米金利でドル買いが続き、157円20銭台から上昇。ただ、日本株の大幅安で円買いに振れ、ドルは伸び悩んだ。

この後の欧米市場では、ドル高継続を見極める展開。連邦準備制度理事会(FRB)のハト派姿勢後退を背景に、ドル買い地合いは続く。ただ、足元の経済指標は堅調さが目立つものの、今晩の製造業新規受注はマイナスが予想され、景況感の悪化が示されればドル買いは抑制されそうだ。ユーロの動向次第ではドル・円がさらに下押しされる可能性も。一方、景気減速懸念が高まれば安全通貨の円が選好される展開も想定したい。

【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・12月サービス業PMI改定値(予想:51.4、速報値:51.4)

・18:00 ユーロ圏・12月総合PMI改定値(予想:49.5、速報値:49.5)

・22:00 独・12月消費者物価指数(予想:前年比+2.4%、11月:+2.2%)

《CS》

提供:フィスコ

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