ダウ平均は続伸 関税の報道に右往左往も堅調に推移 IT・ハイテクが牽引=米国株序盤

市況
2025年1月7日 2時18分

NY株式6日(NY時間12:05)(日本時間02:05)

ダウ平均   43082.49(+350.36 +0.83%)

ナスダック   19962.84(+341.16 +1.77%)

CME日経平均先物 39920(大証終比:+580 +1.46%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。取引開始前にトランプ次期大統領の補佐官たちが関税について、全ての国に適用されるが、重要な輸入品のみを対象とする案を検討していると伝わったことで米株式市場が買いの反応が出ていた。

ただ、その後にトランプ氏が報道を否定したことで戻り売りが入ったものの、上値追いの動きを続けている。昨年末の下落でロングポジションの調整が進んだ可能性もありそうだ。特にIT・ハイテク株が上昇しているほか、素材や消費者裁量も上昇。

一方、米大手証券のストラテジストからは、米10年債利回りが4.5%を超えたことで、米株式市場は利回りに再び敏感になっているとの指摘が出ている。2025年初頭は株式のリターンと利回りの相関性が決定的に負の相関になることが想定され、金利は最も注目すべき重要な変数になるという。

なお、IT・ハイテク株については半導体関連が上げを牽引。エヌビディア<NVDA>やアップル<AAPL>の製品を受託生産する台湾の鴻海がきのう発表した10-12月期(第4四半期)の売上高が予想を上回る伸びとなったことがフォローとなっている模様。AIインフラ関連の旺盛な需要が継続したことが背景。また、明日からラスベガスで開幕される技術見本市(CES)に注目との指摘も出ている。そこではエヌビディアのファンCEOの基調講演も行われるが、次のブレイクスルーのきっかけになる可能性もあるという。

アメリカン航空<AAL>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の17ドルから25ドルに引き上げた。先週末終値よりも47%高い水準でウォール街では最高。

ボーイング<BA>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同社は主に生産と納入の持続的な好調さに依存しているとし、2025年にそれを示す準備ができていると述べている。

給与処理のペイコアHCM<PYCR>が大幅高。人材管理サービスを手掛けるペイチェックス<PAYX>が同社買収に向けた協議が進んだ段階にあると伝わった。

作業管理ソフトウェアのアサナ<ASAN>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の19ドルから27ドルに引き上げた。AI需要がソフトウェアの売上を押し上げると指摘している。

USスチール<X>が上昇。日本製鉄とUSスチールは、買収計画にバイデン大統領が不当に介入したとして同大統領らを相手取り、複数の訴訟を米裁判所に提訴した。

太陽光発電のソーラーエッジ<SEDG>が大幅高。全部門で約400人の人員削減を行うと発表した。

デジタル広告の独立した測定と検証を手掛けるインテグラルADサイエンス<IAS>が下落。セコールCFOの退社を発表した。

ライブTVストリーミングサービスのフーボーTV<FUBO>が200%超急騰。ディズニー<DIS>がHulu+ライブTV事業を同社と統合し、仮想の多チャンネル動画配信事業者(MVPD)の合弁会社を設立する予定だと伝わった。

アメリカン航空<AAL> 17.71(+0.74 +4.35%)

ペイコアHCM<PYCR> 23.05(+4.51 +24.33%)

USスチール<X> 31.73(+1.26 +4.14%)

アサナ<ASAN> 22.40(+1.79 +8.69%)

ソーラーエッジ<SEDG> 17.96(+2.68 +17.54%)

インテグラルADサイエンス<IAS> 10.08(-0.63 -5.88%)

フーボーTV<FUBO> 4.65(+3.21 +222.57%)

アップル<AAPL> 246.39(+3.03 +1.25%)

マイクロソフト<MSFT> 431.63(+8.28 +1.96%)

アマゾン<AMZN> 228.19(+4.00 +1.78%)

アルファベットC<GOOG> 198.79(+5.66 +2.93%)

テスラ<TSLA> 409.73(-0.71 -0.17%)

メタ<META> 620.28(+15.65 +2.59%)

AMD<AMD> 130.29(+4.92 +3.93%)

エヌビディア<NVDA> 150.98(+6.51 +4.51%)

イーライリリー<LLY> 774.80(-7.18 -0.92%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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