米半導体株高の流れを引き継ぐ/オープニングコメント

市況
2025年1月7日 8時36分

7日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されそうだ。6日の米国市場は、NYダウが25ドル安、ナスダックは243ポイント高だった。トランプ次期政権の一律関税を巡り範囲限定案が浮上したとの報道を受け、買いが先行して始まった。ただし、トランプ氏が関税の限定案報道を否定したため、警戒感からNYダウは下げに転じた。一方で、台湾のフォックスコンの第4四半期収益が過去最高を記録したことなどを受け人工知能(AI)の強い需要期待が高まり、エヌビディアなど半導体株が買われた。シカゴ日経225先物は大阪比335円高の39675円。円相場は1ドル157円60銭台で推移している。

日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。NYダウは下げに転じたが、半導体株主導で買われ、ナスダック指数は続伸となった。フォックスコンについては織り込まれているだろうが、これを受けたエヌビディアの強い上昇がセンチメントを明るくさせそうである。昨日の日経平均株価は大幅続落で支持線として意識される25日線水準まで下げたが、これにより足もとで強まっていた過熱感は後退していることもあり、押し目狙いのタイミングとして意識されやすいところである。

買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、ボリンジャーバンドの+1σが39668円辺りに位置しており、同水準での底堅さがみられるようだと、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。また、セクターでは海運、鉱業、石油・石炭製品、銀行の上昇が目立っていたが、配当志向の物色とみられる。NISA資金流入が需給面での下支えとして意識されやすいだろう。先物主導で弱含む局面では、押し目待ち狙いのスタンスになりそうだ。

そのため、物色としてはアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、配当狙いの物色に向かわせそうだ。また、米国ではフォックスコンの業績を受けてAI需要への期待が高まっていたことから、AI関連への物色も意識されやすいと考えられる。

《AK》

提供:フィスコ

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