エヌエフHDがストップ高演じる、量子コンピューター関連の物色人気際立つ
エヌエフホールディングス<6864>が急騰。ストップ高となる300円高に買われ、約1年ぶりに1500円台ラインを突破した。米国株市場で量子コンピューター関連株に大化けする銘柄が相次いでおり、東京市場でもこのテーマ買いの流れが波及している。そのなか、同社は量子コンピューター分野に古くから関わっており、その歴史は超伝導素子を用いたジョセフソンコンピューターの研究用に低雑音増幅器と電源開発を依頼された1995年までさかのぼる。現在、量子コンピューターは創薬やフィンテック、自動運転といった次世代分野での活躍が見込まれているが、そのなか同社の低雑音信号処理技術が量子デバイスの制御や信号検出などの研究をサポートする重要なポジションを担っている。業績も25年3月期は営業2割増益を見込むなど好調で、PER面ではやや割高ながら将来的な成長期待が株価を突き上げる格好となった。