概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は4日続落、前週の軟調地合いを次ぐ流れ

市況
2025年1月7日 10時28分

【ブラジル】ボベスパ指数 120021.52 +1.26%

6日のブラジル株式市場は反発。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1.26%(1488.84ポイント)高の120021.52で引けた。日中の取引レンジは118,533.98-120,322.11となった。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。通貨レアル高が好感され、ブラジル株に買いが広がった。また、中国当局が金融緩和を含む景気対策を追加するとの期待感も引き続き支援材料となった。一方、貿易黒字の縮小や原油価格の下落などが指数の足かせとなった。

【ロシア】

休場

【インド】SENSEX指数 77964.99 -1.59%

6日のインドSENSEX指数は続落。前日比1258.12ポイント安(-1.59%)の77964.99、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同388.70ポイント安(-1.62%)の23616.05で取引を終えた。

朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。弱い経済指標が指数の足かせに。12月の総合購買担当者景気指数(PMI、確定値)は前月の60.7から59.2に低下した。また、2024年度の国内総生産(GDP)予想や11月の鉱工業生産などがそろって翌7日に発表される予定となり、慎重ムードも強まった。ほかに、外国人投資家(FII)の売り継続が指数を圧迫した。

【中国本土】上海総合指数 3206.92 -0.14%

週明け6日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比4.51ポイント安(-0.14%)の3206.92ポイントと小幅に4日続落した。昨年10月17日以来、約2カ月半ぶりの安値水準を切り下げている。

前週の軟調地合いを次ぐ流れ。人民元安が進行する中、本土からの資金流出懸念がくすぶっている。3日の外国為替市場では、対米ドルの人民元が一時、2023年11月以来の安値を切り下げた。4日はやや元高に戻したものの、依然として安い水準で推移している。また、中国10年国債の上昇(=利回り低下)が止まらず、「株式市場の低迷で投資家が安全資産としての債券にシフトした」との見方も続いている。もっとも下値を叩くような売りはみられない。中国経済の鈍化懸念がくすぶる中、当局が打ち出す景気対策に対する期待感も高まっている。外電が3日、消息筋情報として伝えたところによると、中国政府は国内数百万人の公務員に対し、大幅賃上げを実施したもよう。消費刺激策の一環とみられ、120億-200億米ドル(約1兆8900億-3兆1500億円)の経済効果が期待できるという。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。

《AK》

提供:フィスコ

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