話題株ピックアップ【昼刊】:富士通ゼ、太陽HD、アドテスト
■富士通ゼネラル <6755> 2,769円 +496 円 (+21.8%) 一時ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
富士通ゼネラル<6755>はカイ気配スタート。6日取引終了後、ガス機器メーカー大手パロマの持ち株会社であるパロマ・リームホールディングス(東京都千代田区)から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格の1株2808円にサヤ寄せする格好となっている。これにより、パロマ・リームHDは北米地域での販路拡充やグローバルな製造・販売地域の多角化、原材料調達などでのコストメリットといったシナジー創出を見込む。7月上旬ごろのTOB開始を目指す。買い付け予定数は5864万4761株(下限2372万2800株、上限設定なし)。TOB成立後に富士通ゼ株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は6日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
■太陽ホールディングス <4626> 4,355円 +360 円 (+9.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
太陽ホールディングス<4626>が大幅高となっている。ブルームバーグ通信が6日夜、「化学メーカーの太陽ホールディングス(HD)が同業のDICとの経営統合を検討していることが分かった」と報じたことが買い手掛かりとなっているようだ。なお、DIC<4631>は7日、「当社が発表したものではなく、また、そのような提案を受けた事実はない」とのコメントを発表している。
■ダイセキ <9793> 3,900円 +260 円 (+7.1%) 11:30現在
ダイセキ<9793>が続急伸している。6日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を656億円から660億円(前期比4.6%減)へ、営業利益を140億円から146億円(同1.4%減)へ、純利益を87億円から93億円(同1.7%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を33円から39円(年72円)へ引き上げたことが好感されている。ダイセキ環境ソリューション<1712>が手掛ける土壌汚染処理関連事業は前年に受注した大規模土壌処理案件が終息したことで大幅な減収減益となったものの、ダイセキの新規工場取引獲得によるシェアアップや、リサイクル燃料の出荷が好調に推移していることが業績を押し上げる。また、ダイセキMCRが手掛ける鉛リサイクル事業も円安による鉛相場の高止まりや、再生鉛の国内相場の堅調などで寄与する。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高500億3200万円(前年同期比6.6%減)、営業利益111億2700万円(同6.8%減)、純利益72億8900万円(同1.4%減)だった。
■アドバンテスト <6857> 9,958円 +656 円 (+7.1%) 11:30現在
アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置の主力株が戻り足を強めている。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>をはじめ半導体セクターが買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はマドを開けて上昇した。台湾の鴻海精密工業の24年10~12月期決算発表では売上高が過去最高を記録したが、その背景としてAIサーバー向け案件の好調が寄与したことが明らかとなり、半導体関連でもAI用半導体に絡む企業に注目が集まる流れにある。エヌビディア向け半導体検査装置で高水準の需要を獲得しているアドテストや生成AI市場をターゲットとしているディスコなどに追い風が意識される状況となっている。
■リミックスポイント <3825> 379円 +20 円 (+5.6%) 11:30現在
リミックスポイント<3825>が大幅高で4日続伸している。6日の取引終了後に保有する暗号資産の評価損益を発表。12月31日時点でビットコイン、イーサリアム、ソラナ、リップル、アバランチ、ドージコインを合わせた時価評価額が57億5812万円、評価益が7億5812万円になったとしており、これを好材料視した買いが入っている。なお、暗号資産の評価損益は業績予想には含まれていないとしており、今後業績予想に著しい影響が生じると判断した場合には速やかに開示するという。
■チェンジHD <3962> 1,248円 +65 円 (+5.5%) 11:30現在
チェンジホールディングス<3962>が3営業日ぶりに反発している。同社は6日取引終了後、グループのふるさと納税事業の進捗状況を公表。24年の年間寄付取扱額(速報ベース)が23年並びに22年を上回る額になったとしていることが好感されているようだ。なお、その他事業を含めた数値などについては現在集計中で、2月発表予定の25年3月期第3四半期決算短信などで具体的な内容を公表するとしている。
■クスリアオキ <3549> 3,225円 +99 円 (+3.2%) 11:30現在
クスリのアオキホールディングス<3549>が堅調。6日の取引終了後に12月度の月次営業速報(11月21日~12月20日)を開示した。既存店売上高は前年同月比7.0%増と増収基調を継続し、買いを誘ったようだ。既存店の客数は同4.2%増、客単価は同2.7%増となった。全店売上高は同13.3%増だった。
■新光商事 <8141> 1,035円 +21 円 (+2.1%) 11:30現在
新光商事<8141>が5連騰。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが提出した変更報告書において、共同保有者で村上世彰氏の長女である野村絢氏が新光商の株式を買い増していたことが6日の取引終了後に明らかとなり、これを思惑視した買いを誘った。同報告書によると、シティと野村氏による保有割合は合計でこれまでの5.04%から6.06%に上昇した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」。報告義務発生日は12月23日となっている。
■三越伊勢丹 <3099> 2,729円 +46 円 (+1.7%) 11:30現在
三越伊勢丹ホールディングス<3099>、高島屋<8233>など百貨店株の一角が堅調な値動きとなっている。6日に発表された大手百貨店4社の24年12月の月次既存店売上高は、4社いずれも前年同月比増収を確保した。ブランド品などの高額消費が伸びたほか、気温低下による冬物衣料の販売が好調で全体を押し上げた。また、初売りについては各社例年より1日遅らせる動きが相次いだが、開店前に列をなすなど消費者ニーズが旺盛であったことが伝えられ、1月の売上高についても期待が募っている。
■ソフトクリエ <3371> 2,238円 +33 円 (+1.5%) 11:30現在
ソフトクリエイトホールディングス<3371>が3日ぶりに反発した。同社は7日、エイトレッド<3969>と協業し、生成AIを活用したAI受託開発を開始したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ソフトクリエ側が開発したAI開発プラットフォーム「Safe AI Insights」を活用し、エイトレッド製品のワークフローシステム「AgileWorks」や「X-point Cloud」と連携。高水準のSI開発の実現につなげる。
■ワークマン <7564> 4,355円 +15 円 (+0.4%) 11:30現在
ワークマン<7564>が3日ぶりに反発している。6日の取引終了後に発表した24年12月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比11.6%増と23年11月以来の2ケタ増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温の低下に伴いアウターやウォームパンツ、インナーウェアなどの冬物衣料が売り上げを牽引。また、ブーツや靴下、手袋など防寒服飾小物も好調に推移した。なお、全店売上高は同16.0%増だった。
■アズワン <7476> 2,351.5円 -199 円 (-7.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
6日に発表した「売り出しを実施」が売り材料。
既存株主による338万4600株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限50万7600株の売り出しを実施する。売出価格は1月15日から20日までの期間に決定される。
■エヌエフHD <6864> 1,530円 +300 円 (+24.4%) ストップ高 11:30現在
エヌエフホールディングス<6864>が急騰。ストップ高となる300円高に買われ、約1年ぶりに1500円台ラインを突破した。米国株市場で量子コンピューター関連株に大化けする銘柄が相次いでおり、東京市場でもこのテーマ買いの流れが波及している。そのなか、同社は量子コンピューター分野に古くから関わっており、その歴史は超伝導素子を用いたジョセフソンコンピューターの研究用に低雑音増幅器と電源開発を依頼された1995年までさかのぼる。現在、量子コンピューターは創薬やフィンテック、自動運転といった次世代分野での活躍が見込まれているが、そのなか同社の低雑音信号処理技術が量子デバイスの制御や信号検出などの研究をサポートする重要なポジションを担っている。業績も25年3月期は営業2割増益を見込むなど好調で、PER面ではやや割高ながら将来的な成長期待が株価を突き上げる格好となった。
■Sapeet <269A> 3,160円 +504 円 (+19.0%) ストップ高 11:30現在
Sapeet<269A>がストップ高の水準となる前営業日比504円高の3160円に買われた。同社は7日、ミラーフィット(東京都目黒区)が提供する次世代スマートミラーを活用したフィットネスサービス「MIRROR FIT.」と、Sapeetが運営するAI姿勢分析システム「カルティ シセイカルテ」が、1月中旬よりAPI連携を開始すると発表。同社株への関心を高める材料となったようだ。「カルティ シセイカルテ」は数枚の全身写真をもとに姿勢分析ができるシステムで、整骨院やフィットネスジムなどへ導入が進んでいる。自宅や室内での運動に活用できるスマートミラー「MIRROR FIT.」との連携により、24時間ジムなど、スタッフが常駐しない店舗においても、ユーザーは身体のゆがみを数値化・グラフ形式で可視化する機能や、未来の姿勢を3DCGでシミュレーションする機能などを気軽に利用できるようになるという。
■INCLUSIVE <7078> 528円 +80 円 (+17.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
INCLUSIVE<7078>はストップ高カイ気配。同社が出資した実績のある宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)がこの日、トヨタ傘下のウーブン・バイ・トヨタと資本・業務提携に合意したと発表した。インターステラはウーブン・バイ・トヨタから取締役を派遣してもらい、ロケットの量産化などに向けて共同で取り組んでいく方針。これを材料視した思惑的な買いが向かっているようだ。
●ストップ高銘柄
テクニスコ <2962> 333円 +80 円 (+31.6%) ストップ高 11:30現在
ファンデリー <3137> 380円 +80 円 (+26.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
visumo <303A> 3,040円 +504 円 (+19.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
リベルタ <4935> 6,390円 +1,000 円 (+18.6%) ストップ高 11:30現在
アスタリスク <6522> 670円 +100 円 (+17.5%) ストップ高 11:30現在
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース