話題株ピックアップ【夕刊】(1):富士通ゼ、ダイセキ、太陽HD

注目
2025年1月7日 15時41分

■富士通ゼネラル <6755>  2,750円  +477 円 (+21.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

富士通ゼネラル<6755>は急騰。6日取引終了後、ガス機器メーカー大手パロマの持ち株会社であるパロマ・リームホールディングス(東京都千代田区)から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格の1株2808円にサヤ寄せする格好となった。これにより、パロマ・リームHDは北米地域での販路拡充やグローバルな製造・販売地域の多角化、原材料調達などでのコストメリットといったシナジー創出を見込む。7月上旬ごろのTOB開始を目指す。買い付け予定数は5864万4761株(下限2372万2800株、上限設定なし)。TOB成立後に富士通ゼ株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は6日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■ダイセキ <9793>  3,920円  +280 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

ダイセキ<9793>が続急伸。6日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を656億円から660億円(前期比4.6%減)へ、営業利益を140億円から146億円(同1.4%減)へ、純利益を87億円から93億円(同1.7%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を33円から39円(年72円)へ引き上げたことが好感された。ダイセキ環境ソリューション<1712>が手掛ける土壌汚染処理関連事業は前年に受注した大規模土壌処理案件が終息したことで大幅な減収減益となったものの、ダイセキの新規工場取引獲得によるシェアアップや、リサイクル燃料の出荷が好調に推移していることが業績を押し上げる。また、ダイセキMCRが手掛ける鉛リサイクル事業も円安による鉛相場の高止まりや、再生鉛の国内相場の堅調などで寄与する。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高500億3200万円(前年同期比6.6%減)、営業利益111億2700万円(同6.8%減)、純利益72億8900万円(同1.4%減)だった。

■太陽ホールディングス <4626>  4,270円  +275 円 (+6.9%)  本日終値

太陽ホールディングス<4626>が大幅高。ブルームバーグ通信が6日夜、「化学メーカーの太陽ホールディングス(HD)が同業のDICとの経営統合を検討していることが分かった」と報じたことが買い手掛かりとなったようだ。なお、DIC<4631>は7日、「当社が発表したものではなく、また、そのような提案を受けた事実はない」とのコメントを発表している。

■チェンジHD <3962>  1,246円  +63 円 (+5.3%)  本日終値

チェンジホールディングス<3962>が3営業日ぶりに反発。同社は6日取引終了後、グループのふるさと納税事業の進捗状況を公表。24年の年間寄付取扱額(速報ベース)が23年並びに22年を上回る額になったとしていることが好感されたようだ。なお、その他事業を含めた数値などについては現在集計中で、2月発表予定の25年3月期第3四半期決算短信などで具体的な内容を公表するとしている。

■アドバンテスト <6857>  9,741円  +439 円 (+4.7%)  本日終値

アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置の主力株が戻り足を強めている。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>をはじめ半導体セクターが買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はマドを開けて上昇した。台湾の鴻海精密工業の24年10~12月期決算発表では売上高が過去最高を記録したが、その背景としてAIサーバー向け案件の好調が寄与したことが明らかとなり、半導体関連でもAI用半導体に絡む企業に注目が集まる流れにある。エヌビディア向け半導体検査装置で高水準の需要を獲得しているアドテストや生成AI市場をターゲットとしているディスコなどに追い風が意識される状況となっている。

■クスリアオキ <3549>  3,214円  +88 円 (+2.8%)  本日終値

クスリのアオキホールディングス<3549>が堅調。6日の取引終了後に12月度の月次営業速報(11月21日~12月20日)を開示した。既存店売上高は前年同月比7.0%増と増収基調を継続し、買いを誘ったようだ。既存店の客数は同4.2%増、客単価は同2.7%増となった。全店売上高は同13.3%増だった。

■新光商事 <8141>  1,036円  +22 円 (+2.2%)  本日終値

新光商事<8141>が5連騰。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが提出した変更報告書において、共同保有者で村上世彰氏の長女である野村絢氏が新光商の株式を買い増していたことが6日の取引終了後に明らかとなり、これを思惑視した買いを誘った。同報告書によると、シティと野村氏による保有割合は合計でこれまでの5.04%から6.06%に上昇した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」。報告義務発生日は12月23日となっている。

■アバントグループ <3836>  1,894円  +32 円 (+1.7%)  本日終値

アバントグループ<3836>が3日ぶりに反発。午後1時ごろ、子会社ジールのオープンデータ提供サービス「CO-ODE(コ・オード)」が、三菱商事<8058>のグループ統合データ基盤プロジェクト「DATA SMART」に採用されたと発表しており、好材料視された。「CO-ODE」は、国や自治体が公開しているオープンデータを活用可能な形に加工し、配信・提供しているサービス。オープンデータはそのままではデータ分析に活用することは難しく、データ分析担当者による加工や更新作業が必要だが、CO-ODEによりさまざまなオープンデータの収集・加工・更新の作業負荷を軽減できるため、オープンデータの利用が容易になるという。今回の採用により、三菱商グループ全体でのデータ活用促進を支援するとしている。

■ソフトクリエ <3371>  2,240円  +35 円 (+1.6%)  本日終値

ソフトクリエイトホールディングス<3371>が3日ぶりに反発した。同社は7日、エイトレッド<3969>と協業し、生成AIを活用したAI受託開発を開始したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ソフトクリエ側が開発したAI開発プラットフォーム「Safe AI Insights」を活用し、エイトレッド製品のワークフローシステム「AgileWorks」や「X-point Cloud」と連携。高水準のSI開発の実現につなげる。

■トヨタ自動車 <7203>  3,052円  +41 円 (+1.4%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が後場に強含みで推移。エヌビディア<NVDA>が米国時間6日、トヨタとドイツの自動車部品メーカーのコンチネンタル、米スタートアップのオーロラが、次世代の自動運転車の市場投入に向けたパートナーとして、「グローイング・リスト」に加わることとなったと発表した。トヨタはエヌビディア製品をもとに車両開発を進めるという。米ラスベガスで開催されるテクノロジー見本市「CES」のオープニング基調講演において、エヌビディアのジェンスン・ファンCEO(最高経営責任者)も、トヨタとの協業を表明した。発言内容が市場に伝わったことを受けて機械的な買いがトヨタ株に入り、上昇率は一時4%に迫った。

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