話題株ピックアップ【夕刊】(2):リミックス、ワークマン、チヨダ
■リミックスポイント <3825> 363円 +4 円 (+1.1%) 本日終値
リミックスポイント<3825>が大幅高で4日続伸。6日の取引終了後に保有する暗号資産の評価損益を発表。12月31日時点でビットコイン、イーサリアム、ソラナ、リップル、アバランチ、ドージコインを合わせた時価評価額が57億5812万円、評価益が7億5812万円になったとしており、これを好材料視した買いが入った。なお、暗号資産の評価損益は業績予想には含まれていないとしており、今後業績予想に著しい影響が生じると判断した場合には速やかに開示するという。
■ワークマン <7564> 4,370円 +30 円 (+0.7%) 本日終値
ワークマン<7564>が3日ぶりに反発。6日の取引終了後に発表した24年12月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比11.6%増と23年11月以来の2ケタ増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温の低下に伴いアウターやウォームパンツ、インナーウェアなどの冬物衣料が売り上げを牽引。また、ブーツや靴下、手袋など防寒服飾小物も好調に推移した。なお、全店売上高は同16.0%増だった。
■チヨダ <8185> 1,301円 +4 円 (+0.3%) 本日終値
チヨダ<8185>が3日ぶりに反発。同社が6日に発表した24年12月度売上高速報で、既存店売上高が前年同月比12.6%増と2ケタ増で5カ月連続前年実績を上回ったことが好材料視された。全国的に気温が下がり、また東北、北海道を中心に積雪が見られたため、冬物を中心に販売が好調に推移した。商品別では機能性防寒商材の売り上げが伸長したほか、手を使わずに立ったまま履ける「スパットシューズ」が引き続き好調だった。なお、全店売上高は同11.2%増だった。
■三越伊勢丹 <3099> 2,687円 +4 円 (+0.2%) 本日終値
三越伊勢丹ホールディングス<3099>など百貨店株の一角が堅調な値動き。6日に発表された大手百貨店4社の24年12月の月次既存店売上高は、4社いずれも前年同月比増収を確保した。ブランド品などの高額消費が伸びたほか、気温低下による冬物衣料の販売が好調で全体を押し上げた。また、初売りについては各社例年より1日遅らせる動きが相次いだが、開店前に列をなすなど消費者ニーズが旺盛であったことが伝えられ、1月の売上高についても期待が募っている。
■アズワン <7476> 2,389円 -161.5 円 (-6.3%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
アズワン<7476>が大幅安で3日続落。6日の取引終了後、338万4600株の株式の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限50万7600株の売り出しを行うと発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いたようだ。売出価格は1月15日から20日までの期間に決定される予定で、受け渡し期日は価格決定日の5営業日後。個人投資家層を中心とした株主層の拡大及び多様化を図るとともに、株式が市場売却されることによる市場価格への影響を緩和することが目的という。
■ファンデリー <3137> 380円 +80 円 (+26.7%) ストップ高 本日終値
ファンデリー<3137>がストップ高。昨年12月30日に発表した株主優待制度導入を引き続き好感した買いが入っているほか、1月6日の取引終了後に「ファン株主2万人構想」に向けて、ファンコミュニティー構築の取り組みを開始すると発表したことを好感した買いが流入しているようだ。株主増加及びリレーション強化の施策として、今年5月に株主試食会イベントを開催するほか、株主優待制度の開始や株主アンケートの実施(6月)、管理栄養士による健康セミナー(株主懇親会、7月)、流通株式比率増加への取り組みなどを実施するという。
■エヌエフHD <6864> 1,530円 +300 円 (+24.4%) ストップ高 本日終値
エヌエフホールディングス<6864>が急騰。ストップ高となる300円高に買われ、約1年ぶりに1500円台ラインを突破した。米国株市場で量子コンピューター関連株に大化けする銘柄が相次いでおり、東京市場でもこのテーマ買いの流れが波及している。そのなか、同社は量子コンピューター分野に古くから関わっており、その歴史は超伝導素子を用いたジョセフソンコンピューターの研究用に低雑音増幅器と電源開発を依頼された1995年までさかのぼる。現在、量子コンピューターは創薬やフィンテック、自動運転といった次世代分野での活躍が見込まれているが、そのなか同社の低雑音信号処理技術が量子デバイスの制御や信号検出などの研究をサポートする重要なポジションを担っている。業績も25年3月期は営業2割増益を見込むなど好調で、PER面ではやや割高ながら将来的な成長期待が株価を突き上げる格好となった。
■Sapeet <269A> 3,160円 +504 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値
Sapeet<269A>がストップ高。同社は7日、ミラーフィット(東京都目黒区)が提供する次世代スマートミラーを活用したフィットネスサービス「MIRROR FIT.」と、Sapeetが運営するAI姿勢分析システム「カルティ シセイカルテ」が、1月中旬よりAPI連携を開始すると発表。同社株への関心を高める材料となったようだ。「カルティ シセイカルテ」は数枚の全身写真をもとに姿勢分析ができるシステムで、整骨院やフィットネスジムなどへ導入が進んでいる。自宅や室内での運動に活用できるスマートミラー「MIRROR FIT.」との連携により、24時間ジムなど、スタッフが常駐しない店舗においても、ユーザーは身体のゆがみを数値化・グラフ形式で可視化する機能や、未来の姿勢を3DCGでシミュレーションする機能などを気軽に利用できるようになるという。
■INCLUSIVE <7078> 528円 +80 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
INCLUSIVE<7078>はストップ高。同社が出資した実績のある宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)がこの日、トヨタ傘下のウーブン・バイ・トヨタと資本・業務提携に合意したと発表した。インターステラはウーブン・バイ・トヨタから取締役を派遣してもらい、ロケットの量産化などに向けて共同で取り組んでいく方針。これを材料視した思惑的な買いが向かったようだ。
■ユビキタスAI <3858> 577円 +80 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
ユビキタスAI<3858>が4連騰で上昇加速。同社株は前日もザラ場ストップ高に買われており急騰劇が続いている。米国株市場の後を追う形で東京市場でも量子コンピューター関連株が軒並み動意している。そのなか、同社は株価が500円前後と値ごろ感があるうえ、出来高流動性に富んでいることで全員参加型の材料株素地を開花させている。同社は2022年8月に量子コンピューター向けコンパイラとシミュレーターを開発するカナダのsoftwareQ社と販売代理店契約を結ぶなど量子分野への展開を図っていることで、ここにきて改めて同関連株として注目を浴びた。
株探ニュース