フロントラインが上昇 中国山東省の港湾が制裁対象の船舶の入港拒否=米国株個別

材料
2025年1月8日 4時23分

(NY時間14:19)(日本時間04:19)

フロントライン<FRO> 15.65(+1.38 +9.64%)

ギリシャのタンカー運航のフロントライン<FRO>が上昇。同社のバースタCEOが、「イランとロシアの石油輸出に対する制裁強化の最近の動きはタンカーの利益を押し上げるはずだ」と述べたことが材料視されている。

中国山東省の港湾が制裁対象の船舶の入港拒否を推進していることは、原油の流れに大きな影響を与える可能性があるという。また、米国が中国最大の海運会社をブラックリストに入れる決定を下したことなど、その他の最近の規制強化も貿易に影響を与えるとも述べている。

「最も強気な面はストーリーが徐々に変化していることだ。中国が本気で外国資産管理局がリストを最新の状態に保つことができれば、すべてがコンプライアンスを順守した船舶と石油に置き換えられるだろう」と述べた。

基準となるタンカー料金は1日あたり約2万1000ドルで、2023年10月以来の最低水準に近い。同社は1隻あたり約200バレルの原油を輸送できる超大型タンカーを40隻以上運行している。これにより、同社は中国最大の海運会社やサウジアラビアの巨大企業と並び、市場の主要プレーヤーの1社となっている。

【企業概要】

中東・北欧・カリブ海・東南アジアなどにおいて、原油と石油精製品の海洋輸送サービスを提供する。石油及びプロダクトタンカーを所有し、スポット傭船や定期傭船契約による運航を行う他、船舶の売買も行う。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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