概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は続伸、通貨レアルと原油価格の同時高が好感

市況
2025年1月8日 9時50分

【ブラジル】ボベスパ指数 121162.66 +0.95%

7日のブラジル株式市場は続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1141.14ポイント高(+0.95%)の121162.66で引けた。日中の取引レンジは120,022.23-121,713.23となった。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。通貨レアルと原油価格の同時高が好感され、買いは継続。また、インフレ率の落ち着きも支援材料となった。12月のFIPE消費者物価指数の上昇率は0.34%となり、前月の1.17%と予想の0.43%を下回った。一方、米長期金利の上昇などが指数の上値を抑えた。

【ロシア】

休場

【インド】SENSEX指数 78199.11 +0.30%

7日のインドSENSEX指数は3日ぶりに小反発。前日比234.12ポイント高(+0.30%)の78199.11、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同91.85ポイント高(+0.39%)の23707.90で取引を終え

た。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。連日の下落で値ごろ感が強まり、買い戻しが優勢。また、経済指標の改善も好感された。12月のHSBCサービス業購買担当者景気指数(PMI、確定値)は前月の58.4から59.3に上昇し、4カ月ぶりの高水準を記録した。

【中国本土】上海総合指数 3229.64 +0.71%

7日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比22.72ポイント高(+0.71%)の3229.64ポイントと5日ぶりに反発した。

値頃感が着目される流れ。上海総合指数は前日まで4日続落し、昨年10月17日以来、約2カ月半ぶりの安値水準を連日で切り下げていた。当局の相場安定に向けた動きもプラス。上海・深セン証券取引所は昨年末から年初にかけ、複数の大手投資信託に対し、株式売却を制限するよう要請したもようだ。もっとも、上値は限定的。資金流出懸念が依然として続いている。対米ドルの人民元安が進むとの見方が根強い。6日の外国為替市場では、オンショア人民元(CNY)が一時、約16カ月ぶりの安値を更新した。米国の対中圧力も不安材料。米国防総省は6日、車載バッテリー大手の寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)など複数企業を中国人民解放軍と関連がある「中国軍事企業」に指定すると発表した(深セン上場するCATL株は2.8%安)。

《CS》

提供:フィスコ

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