話題株ピックアップ【夕刊】(2):リベルタ、アダストリア、丹青社

注目
2025年1月8日 15時45分

■リベルタ <4935>  5,390円  -1,000 円 (-15.7%) ストップ安   本日終値

リベルタ<4935>は15日ぶり反落。同社は美容やトイレタリー、機能衣料商品などの企画販売を手掛けるファブレスメーカー。冷感ウェアブランド「FREEZE TECH(フリーズテック)」の販売拡大期待を背景に足もと同社株は人気化し、直近まで株価を6倍以上に膨らませていた。きょうは短期急騰の反動で一気に売りが噴出する格好となった。

■アダストリア <2685>  3,250円  -245 円 (-7.0%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

アダストリア<2685>が大幅反落。7日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比1.4%増と2カ月連続で前年実績を上回ったものの、11月の同8.9%増から伸び率が鈍化しており、これが嫌気されたようだ。気温の低下に伴い冬物衣料の販売が進捗し、アイテム別ではニットや防寒アウターが人気となったほか、服飾雑貨ではブーツやストール、生活雑貨ではホリデーシーズンアイテムやブランケットが好調だった。なお、前年に比べて休日が1日少なかった影響は年末年始期間のため軽微だったという。

■丹青社 <9743>  920円  -59 円 (-6.0%)  本日終値  東証プライム 下落率3位

丹青社<9743>が3日続落。7日の取引終了後、取引金融機関による303万6900株の株式の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限45万5500株の売り出しを行うと発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いたようだ。売出価格は1月15日から20日までの期間に決定される予定で、受け渡し期日は価格決定日の5営業日後。株式売り出しによる浮動株比率を高め、株主層を拡大することを通じて、中長期的な企業価値の向上を目指すとしている。

■マクドナルド <2702>  5,900円  -310 円 (-5.0%)  本日終値

日本マクドナルドホールディングス<2702>が続落。同社は7日の取引終了後、昨年12月の月次動向を開示した。既存店売上高は前年同月比0.4%減と、5カ月ぶりの前年割れとなった。既存店ベースで客数は同0.1%減、客単価は同0.3%減となった。同社の過去の月次動向において、既存店の売上高と客数、客単価が全て減少したのは2015年11月が最後となる。月次実績を嫌気した売りが出たようだ。昨年7月はシステム障害が発生し、一部店舗で営業を停止した影響が出た。15年の既存店の業績は、24時間営業店を減少させた影響などが出たとみられている。昨年12月の全店売上高は前年同月比1.1%増と、5カ月連続で前年を上回ったものの、伸び率は11月の13.5%から鈍化した。

■薬王堂ホールディングス <7679>  1,975円  -102 円 (-4.9%)  本日終値

薬王堂ホールディングス<7679>が3日ぶりに反落した。同社は7日の取引終了後、25年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比7.2%増の1145億3400万円、経常利益は同3.8%減の48億200万円、最終利益は同0.7%増の33億7600万円となった。直近3カ月間の9~11月期では増収となった一方、経常利益と最終利益は4%減となった。同社株は決算発表前の前日まで堅調な値動きを示していたが、ポジティブ・サプライズ感の乏しい決算内容を受けて、目先の利益を確定する目的の売りが出たようだ。株価は25日移動平均線を下回る水準まで売られたが、朝安後は下げ渋る動きとなっている。同社は12月度の月次速報も同時に開示した。既存店売上高は前年同月比5.3%増と増収基調を継続した。

■エービーシー・マート <2670>  3,254円  -17 円 (-0.5%)  本日終値

エービーシー・マート<2670>が冴えない動き。7日の取引終了後に発表した12月度売上高で、既存店売上高は前年同月比10.9%増と34カ月連続で前年実績を上回ったものの、11月は同14.7%増だったことから、伸び率鈍化が嫌気されたようだ。前年に比べて土曜日が1日少なかったものの、クリスマスプレゼント需要や年末セールがあったことで客数、売り上げともに好調に推移した。また、商品別ではブーツやダウンコートなどが好調だった。なお、全店売上高は同11.0%増だった。

■良品計画 <7453>  3,566円  -8 円 (-0.2%)  本日終値

良品計画<7453>が冴えない。7日の取引終了後に発表した12月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比15.3%増と11カ月連続で前年実績を上回ったものの、想定内との見方が強く好材料視する動きは限定的のようだ。衣服・雑貨、生活雑貨、食品のいずれの部門も既存店ベースで2ケタ伸長となり、なかでも衣服・雑貨は、前年冬物の在庫不足があった反動もあって同20.7%増の高い伸び率となった。また、年末休暇が前年より多かった影響は軽微としている。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同24.2%増だった。

■リボミック <4591>  106円  +23 円 (+27.7%) 一時ストップ高   本日終値

リボミック<4591>は反発。7日取引終了後、ビタミンC60バイオリサーチ(昨年4月1日付で三菱商事グループの三菱商事ライフサイエンスに統合)と共同研究を進めてきた化粧品原料候補「抗好中球エラスターゼアプタマー」について創製・開発に成功したと発表。これが買い材料視された。同社はこの成果を三菱商事ライフサイエンスと共同で特許出願した。今後、アプタマーの新たな活用を視野に入れながら、引き続き実用化に向けた検討を進めて化粧品市場など成長領域の拡大を目指していくという。

■BTM <5247>  2,551円  +500 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値

BTM<5247>がストップ高。同社は7日の取引終了後、ほくほくフィナンシャルグループ<8377>傘下の北陸銀行と契約を締結し、北陸3県の中堅・中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けビジネスマッチング業務を開始したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。BTMは全国10カ所の拠点を通じて開発業務とともに、各地の開発会社やエンジニアに案件を紹介する事業などを展開してきた。これまで拠点がなかった北陸エリアにおいて営業態勢を整え、新たな事業案件の獲得を狙う。

■ライトオン <7445>  235円  +40 円 (+20.5%)  本日終値

ライトオン<7445>が7連騰。7日の取引終了後に発表した第1四半期(24年9~11月)単独決算で、営業損益が4億7200万円の赤字(前年同期5億1700万円の赤字)となり、赤字幅が縮小したことが好感された。中期経営計画で取り組んでいる商品構成の大幅な変更がいまだ途中にあり、第1四半期は前期の商品施策として進めてきたジーニングカジュアル再強化に向けた品揃えと価格帯が中心だったことから消費者ニーズに合わず、売上高は77億5500万円(前年同期比24.7%減)と減少した。ただ、中計の重点施策であるコスト構造改革に基づく売上総利益率の改善と販管費の大幅な削減が奏功し、営業赤字幅が縮小した。25年8月期通期業績予想は、売上高281億円(前期比27.6%減)、営業損益15億円の赤字(前期50億円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

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