【投資部門別売買動向】海外勢が9585億円買い越す一方、個人や信託銀は利益確定売り (12月第4週)

市況
2025年1月8日 20時00分

●海外勢が9585億円買い越す一方、個人や信託銀は利益確定売りを膨らませる

東証が8日に発表した12月第4週(23日~27日)の投資部門別売買動向(現物)によると、週末にかけて為替市場で円安が急速に進行したことが追い風となり、日経平均株価が前週末比1579円高の4万0281円と2週ぶりに大幅反発したこの週は、海外投資家が3週ぶりに買い越した。買越額は4956億円と昨年4月第1週以来およそ8ヵ月半ぶりの大きさとなった。前週は4750億円の売り越しだった。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225マイクロの合計で2週ぶりに買い越した。買越額は4629億円だった。前週は734億円の売り越しだった。現物と先物の合算でも2週ぶりに買い越し、買越額は9585億円と昨年7月第2週以来となる約5ヵ月半ぶりの高水準だった。

一方、個人投資家は2週ぶりに売り越し、売越額は8790億円と昨年1月第2週以来およそ11ヵ月半ぶりの大きさだった。相場の大幅反発を受けて逆張り志向の強い個人は利益確定売りを膨らませたようだ。前週は1561億円の買い越しだった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行が5週ぶりに売り越し、売越額は1934億円だった。投資信託は2週連続で売り越し、売越額は1203億円だった。自社株買いが中心とみられる事業法人は26週ぶりに売り越し、売越額は119億円だった。

海外投資家の9585億円買い越し(現物・先物合算)で日経平均が大幅反発する中、個人投資家や信託銀行は利益確定売りを膨らませた。

■投資部門別売買代金差額 (12月23日~27日)

東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)]

※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

  海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )

12月 ―――

第4週     4,956  ▲1,934  ▲8,790 [ ▲6,781 ▲2,008 ] 40,281円 ( +1579 円)

第3週    ▲4,750    59   1,561 [ ▲1,183  2,744 ] 38,701円 ( -768 円)

第2週    ▲5,092   1,779  ▲3,565 [ ▲3,481  ▲83 ] 39,470円 ( +379 円)

第1週     1,249   2,804  ▲4,806 [ ▲5,363   556 ] 39,091円 ( +883 円)

11月 ―――

第4週    ▲1,794    854   1,409 [   224  1,184 ] 38,208円 ( -75 円)

第3週    ▲3,300   ▲138   1,784 [  ▲358  2,142 ] 38,283円 ( -359 円)

第2週     1,521    153    14 [ ▲1,557  1,571 ] 38,642円 ( -857 円)

第1週     1,938    766  ▲7,436 [ ▲5,931 ▲1,504 ] 39,500円 ( +1446 円)

10月 ―――

第5週    ▲1,885   1,640   ▲438 [ ▲1,569  1,130 ] 38,053円 ( +139 円)

第4週     ▲206   ▲211    272 [ ▲1,200  1,473 ] 37,913円 ( -1067 円)

第3週     ▲579   ▲84    841 [  ▲973  1,814 ] 38,981円 ( -624 円)

第2週     2,473   ▲490  ▲1,737 [ ▲2,365   628 ] 39,605円 ( +970 円)

第1週     3,955   2,090   1,777 [  ▲767  2,544 ] 38,635円 ( -1193 円)

9月 ―――

第4週     ▲567   1,332  ▲5,869 [ ▲3,818 ▲2,051 ] 39,829円 ( +2105 円)

第3週    ▲5,122  ▲2,963  ▲3,567 [ ▲2,628  ▲939 ] 37,723円 ( +1142 円)

第2週   ▲15,425   ▲559   2,193 [  1,340   853 ] 36,581円 ( +190 円)

第1週    ▲8,235   1,500   4,672 [  1,973  2,698 ] 36,391円 ( -2256 円)

8月 ―――

第4週    ▲2,451   2,074  ▲1,106 [ ▲1,839   732 ] 38,647円 ( +283 円)

第3週    ▲3,988   1,347   ▲366 [ ▲1,855  1,488 ] 38,364円 ( +301 円)

第2週     1,872    291  ▲4,041 [ ▲3,112  ▲928 ] 38,062円 ( +3037 円)

第1週     4,953   2,171   ▲553 [  3,027 ▲3,581 ] 35,025円 ( -884 円)

※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。

※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.