NY外為:ドル堅調、利下げで注意深いアプローチ必要と合意=FOMC議事要旨

通貨
2025年1月9日 4時47分

NY外為市場でドルは引き続き堅調に推移した。連邦準備制度理事会(FRB)は12月に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表。参加者は利下げ軌道にあることで合意したものの、ディスインフレペースの進展で遅れが見られ、インフレの上向きリスクが増したと見ていたことが明らかになった。また、利下げ見送り主張もあったことも明らかになった。トランプ次期政権の貿易や移民政策を巡り潜在的な不透明感で、インフレ鈍化の進展を遅らせる可能性も懸念された。

米国債相場はまちまちながら、軟調に推移。10年債利回りは4.73%まで上昇後は、4.70%で推移した。

ドル・円は158円46銭、ユーロ・ドルは1.0312ドル、ポンド・ドルは1.2355ドルでそれぞれ推移した。

【FOMC議事要旨】

・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月会合分)

「多くのメンバー、今後数四半期の注意深いアプローチが必要と主張」

「決定はかなり均衡」

「利下げペースを減速させることが適切な水準、または、近づいた」

「利下げ見送り主張もあった」

「ディスインフレのペースは鈍化、最近のデータは予想上回る」

「ほとんど全メンバーがインフレの上昇リスクが増したと見ている」

「参加者は中立金利に向け、行動することを予想」

「ほとんどのメンバーが金利の引き下げが適切を予想」

「ディスインフレは依然広範にわたる」

「企業は値上げを躊躇、消費者はより、価格に敏感」

「貿易や移民政策の変更がインフレ鈍化の進展を遅らせる可能性」

「貿易や移民政策を巡り潜在的な不透明感」

《KY》

提供:フィスコ

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