NY株式:NYダウは106ドル高、雇用統計待ち

市況
2025年1月9日 6時55分

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は106.84ドル高の42,635.20ドル、ナスダックは10.80ポイント安の19,478.88で取引を終了した。

雇用関連指標の強弱まちまちの結果を受け、寄り付き後、横ばい。9日がカーター元大統領の服喪の日で株式市場休場となるほか、今週末に控えている雇用統計発表待ちの調整売りが先行。さらに、長期金利の上昇に連れた売りに、下落に転じた。連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月開催分)で堅調な成長が続くとの参加者の見通しが示され、相場は下げ止まった。終盤にかけダウはプラス圏を回復、ナスダックは小幅下落と、まちまちで終了。セクター別では、ヘルスケア機器・サービス、商業専門サービスが上昇した一方、不動産管理・開発が下落した。

製薬会社のイーライリリー(LLY)は同社の肥満症治療薬ゼップバンドを巡り高齢者および障害者向け公的医療保険制度のメディケアで、閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者による利用が可能になることが発表され、上昇。オンライン食料品宅配のインスタカートを運営するメープルベア(CART)はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが同社株をS&P中型株400指数への採用を発表し、上昇した。

保険会社のトラベラーズ(TRV)はアナリストが投資判断を2段階引き上げ、上昇。電子商取引会社のイーベイ(EBAY)はソーシャルメディアのフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)が欧州連合の反トラストを巡る圧力を受け、同社の広告掲載を許可したため買われた。メタ・プラットフォームズ(META)は下落。シリアルメーカーのケロッグ(KLG)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。

FRBが公表したFOMC議事要旨ではさらに、参加者が次期政権の貿易や移民政策でインフレの鈍化が一段と停滞する可能性を懸念していることも示唆された。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

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