ABCマートが続落、配当予想増額も韓国での消費懸念が買い手控え要因に
エービーシー・マート<2670>が続落している。同社は8日の取引終了後、25年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比9.8%増の2770億7800万円、経常利益は同14.7%増の496億2800万円となった。同通期の業績予想は据え置きながらも、期末配当予想については4円増額した。国内ではインバウンド需要が追い風となっている同社だが、昨年9月末時点で325店舗を抱える韓国など海外では、インフレ対策でセールを実施し、在庫の消化に努めたという。韓国では政情不安に伴う消費活動へのネガティブな影響を懸念する声もあり、決算と配当予想の増額を受けて買い向かう姿勢は限られ、買い持ち高を圧縮する目的の売りが優勢となったとみられている。