概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は小反落、国内総生産(GDP)成長率の鈍化観測が圧迫材料

市況
2025年1月9日 9時46分

【ブラジル】ボベスパ指数 119624.51 -1.27%

8日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1538.15 ポイント安(-1.27%)の119624.51で引けた。日中の取引レンジは119,351.34-121,160.25となった。

売りが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。通貨レアル安の進行がブラジル株の圧迫材料。また、弱い経済指標も嫌気された。11月の鉱工業生産の増加率(前年同月比)は前月の5.9%(改定値)から1.7%に低下。ほかに、米長期金利の上昇が外資の流出懸念を高めた。一方、原油価格の上昇などが指数をサポートした。

【ロシア】

休場

【インド】SENSEX指数 78148.49 -0.06%

8日のインドSENSEX指数は小反落。前日比50.62ポイント安(-0.06%)の78148.49、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同18.95ポイント安(-0.08%)の23688.95で取引を終えた。

中盤は下値を模索する展開もみられたが、その後は前日の終値近辺まで回復した。国内総生産(GDP)成長率の鈍化観測が圧迫材料。統計局は7日、2024年度のインドの成長率が前年度の8.2%から6.4%に鈍化すると予測した。また、外国人投資家(FII)の売り継続も指数の足かせとなった。

【中国本土】上海総合指数 3230.17 +0.02%

8日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比0.52ポイント高(+0.02%)の3230.17ポイントと小幅ながら続伸した。

中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国景気の鈍化懸念がくすぶる中、当局は景気支援策を拡充している。国家発展改革委員会と財政部は8日、設備更新や消費財の買い替えを促す「以旧換新」政策について、2025年に実施範囲を拡大すると表明した。また、指数は依然として約2カ月半ぶりの安値水準で推移していただけに、値ごろ感も着目されている。米長期金利の上昇や、米国の対中圧力強化などを不安視し、指数は安く推移していたが、引けにかけてプラスに転じている。

《CS》

提供:フィスコ

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