東京株式(前引け)=続落、SQ前で買い手控えられ7割の銘柄が下落
9日前引けの日経平均株価は前営業日比302円13銭安の3万9678円93銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は9億1369万株、売買代金概算は2兆966億円。値上がり銘柄数は431、対して値下がり銘柄数は1158、変わらずは54銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は売り優勢の地合いとなった。前日の米国株市場ではNYダウが3日ぶりに反発したものの、米長期金利の上昇を警戒してハイテク株の上値が重く、ナスダック総合株価指数は小幅ながら続落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も安かったことで、東京市場でも半導体主力株が売りに押されるものが目立った。米国の対中規制強化に絡む報道も嫌気された。オプションSQ算出日をあすに控え、積極的に買い向かう動きもみられず、値下がり銘柄数が1100を超え、プライム市場全体の7割の銘柄が値を下げている。
個別ではレーザーテック<6920>が大きく値を下げ、東京エレクトロン<8035>も売りに押された。商船三井<9104>、日本郵船<9101>などが安く、川崎重工業<7012>も下値を摸索。キーエンス<6861>も下落した。KLab<3656>が急落、フィックスターズ<3687>の下げも目立つ。半面、売買代金トップのディスコ<6146>がしっかり、サンリオ<8136>も大きく上値を伸ばした。任天堂<7974>も上昇、アシックス<7936>が物色人気に。ネクステージ<3186>が値上がり率トップに買われ、タムラ製作所<6768>が同2位に食い込む人気となった。ワールド<3612>、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>なども大幅に株価水準を切り上げた。